弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

出産前後の赤ちゃんの死亡の25%は,医療機関・妊婦側の適切な対応により救命できた可能性あり

朝日新聞「死産・新生児死亡、25%は救えた可能性 滋賀医大検証」(2014年3月20日)は,次のとおり報じました.

「出産前後に赤ちゃんが死亡した200以上の症例を滋賀医科大学が検証し、医療機関や妊婦側が適切に対応していれば4人に1人が助かる可能性があったと判定した。厚生労働省や専門家によると、全県的な検証は珍しく、再発を防ぐ取り組みとして注目される。

 高橋健太郎・特任教授(62)らのチームが、厚労省の許可を得て保健所から医療機関名や妊娠週数などのデータを入手。滋賀県で2007~11年に届け出があった出産前後の死亡症例352件について担当医にアンケートし、死亡時の状況や思い当たる問題点をすべて答えてもらった。

 これまでに233件の検証と判定を終了。うち59件(25%)は命が助かった可能性があると判定した。内訳は妊娠満22週以後の死産が38件、新生児死亡21件。」


これは,出産前後の死亡症例233例を検証した結果ですから,信頼性が高い数字だと思います.
裁判は「証拠による立証」というハードルがあるので,救命できた可能性を立証でる見込みがないと提訴は難しいのですが,私が受けた相談・調査例でも,妊婦側が異変に気づいた時点でただちに医療機関を受診し,医療機関がすみやかに適切に対応していれば,救命できたのではないか,と考えられる例は少なくありません.

弁護士 谷直樹

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by medical-law | 2014-03-22 06:37 | 医療事故・医療裁判