弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

神戸市立医療センター中央市民病院、胸部エックス線画像を見ずに放置し肺がん見逃し

神戸新聞「胸部画像を放置、肺がん陰影見逃す 神戸・中央市民病院」(2014年4月30日)は、次のとおり報じました.

「神戸市立医療センター中央市民病院(同市中央区)は30日、脳神経外科の30代の男性医師2人が、脳動脈瘤で入院した市内の50代男性の胸部エックス線画像を見ずに放置し、写っていた陰影を見逃した、と発表した。男性はその後、別の病院で肺がんと診断され、現在は中央市民病院で治療を受けている。

 同病院では結核の院内感染予防のため、全ての入院患者の胸部をエックス線撮影。男性についても昨年2、6月に撮影したが、医師は2人とも画像を一度も確認せず、結果的に陰影を見逃した。ともに「脳動脈瘤の治療に気を取られていた」と話しているという。

 男性は10月、別の病院の検査で肺がんと判明。治療で受診した中央市民病院の呼吸器内科の医師が、過去のエックス線画像を見て陰影に気付いた。同病院は「撮影時に確認していれば、早期治療ができたはず」として男性に謝罪した。

 同病院はこの問題を受け、現在の場所に移転した2011年7月以降のエックス線画像約3万5千件を調査。医師が一度も見ていないケースが494件あった。結核など病気の見逃しはなかったという。(田中陽一)」

医師が胸部エックス線画像を見ずに放置することは、実は、ときどきあります.
多くの場合は何事もないのですが、まれに肺がんが疑われる陰影が写っている場合があり、その場合は医師の責任問題になります.そのなかで、因果関係が認められる場合だけが、民事賠償責任を生じます.


弁護士 谷直樹

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by medical-law | 2014-05-01 23:29 | 医療事故・医療裁判