弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

福井大学医学部附属病院,大腸内視鏡検査による死亡事故で提訴される(報道)

中日新聞「内視鏡検査後に死亡 親族が福井大と医師を提訴」(2014年5月3日)は,次のとおり報じました.

「院長「過失はない」

福井県あわら市の女性=当時(86)=が多臓器不全で死亡したのは大腸内視鏡検査のミスが原因だとして、浜松市の長女ら親族4人が、検査をした福井大病院(福井県永平寺町)の男性主治医と同大に、約3700万円の損害賠償を求める訴訟を静岡地裁浜松支部に起こした。
 訴状などによると、女性は2012年12月24日、下血のため同病院に搬送され、翌日に大腸内視鏡検査を受けた。検査前に腸管洗浄剤を服用したが、排便はなく、主治医が検査を始めると、便が残っていたため内視鏡の挿入を途中でやめた。女性は腹痛を訴え、コンピューター断層撮影(CT)の結果、大腸の一部に穴が開いていることが判明。女性は腹膜炎と敗血症を起こし、約1カ月後に多臓器不全で死亡した。
 親族側は、女性は当時、大腸の一部が炎症により狭くなり、内視鏡の挿入などで腸管内の内圧が高まって穴が開いたと指摘。「排便のない時点でCTなどの検査をし、内視鏡の挿入を避けるべきだった」などと主治医の過失を訴えている。
 主治医は現在、同病院に勤務していない。和田有司院長は「過失はないと考えており、裁判所の判断に委ねたい」とコメントした。」


詳細は不明ですが,排便がないのに,86歳の女性に大腸内視鏡検査を強行したのはどうしてでしょうか.


弁護士 谷直樹

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by medical-law | 2014-05-04 20:13 | 医療事故・医療裁判