弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

豊橋市民病院、投薬量を誤り腎機能が悪化し人工透析となった事案で1500万円で和解(報道)

msn産経「処方誤り人工透析必要に 慰謝料1500万円で和解」(2014年6月2日)は、次のとおり報じました.

「愛知県の豊橋市民病院は2日、平成21年に喉頭がんの手術を受けた静岡県の男性(67)に対し、手術後に服用が必要な薬剤の量を誤って処方し続けたため、腎臓が悪化して人工透析が必要になる医療ミスがあったと発表した。病院側は過失を認め、慰謝料1500万円を支払って和解することで男性と合意した。

 豊橋市によると、男性は21年1月、喉頭を全摘出する手術を受けた。術後にカルシウムの補充が必要なため、25年1月まで乳酸カルシウムを継続して処方されたが、同年2月に高カルシウム血症による腎臓機能の低下が確認され、人工透析が必要になった。

 乳酸カルシウムは腎機能に影響するため、処方前に血液検査して、投薬量を調整する必要があったが、男性を担当した女性医師は検査を忘れていた。

 男性が昨年12月、損害賠償を求める調停を豊橋簡裁に申し立てていた。」


後遺症等級5級の後遺症慰謝料は1400万円です(赤本基準).
東地八王子支判平成13年9月26日は、造影剤の影響により人工透析が悪化した事案で5級3の後遺障害を認め、傷害慰謝料とあわせ、1540万円の慰謝料を認めました.この判決が参考になったのかもしれません.

谷直樹

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by medical-law | 2014-06-03 00:06 | 医療事故・医療裁判