弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

東海大学医学部付属病院,患者100人に放射線誤照射

日本テレビ「患者100人に放射線誤照射 東海大学病院」(2014年7月24日)は,次のとおり報じました.


「神奈川・伊勢原市の東海大学医学部付属病院が、子宮頸(けい)がんなどの女性患者100人に対し、放射線治療を照射位置がずれた状態で行い、このうち7人が放射線の影響で有害な症状を発症した可能性があると発表した。

 東海大学医学部付属病院によると、2007年から去年にかけて、30歳から89歳の子宮頸がんなどの女性患者100人に対し、照射位置が約3センチずれた状態で放射線治療を行っていたという。第三者委員会が調査したところ、このうち有害な症状が出た可能性のある患者が7人いて、70歳と63歳の女性は尿道が狭くなったり、部分的に壊死したりするなどの重症だという。

 照射位置がずれた原因は、担当者の交代や装置の設定ミスという。病院は再発防止を徹底することにしている。」


NHK「がん放射線治療で誤照射 7人健康被害か」(2014年7月24日)は,次のとおり報じました.

「神奈川県伊勢原市にある東海大学医学部付属病院で、がんの放射線治療を行った100人の患者に対し、患部以外の誤った場所に放射線を当てていた医療ミスで、このうち7人の患者に皮膚のえ死などの重い健康被害が起きていた可能性のあることが分かりました。

東海大学医学部付属病院では、去年12月、子宮がんなどの放射線治療を行った100人の患者に対して、患部から3センチずれたところに誤って放射線を当てていた医療ミスが明らかになりました。これを受け、病院側は24日、日本放射線腫瘍学会などが患者への影響や医療ミスの原因をまとめた報告書を公表しました。
それによりますと、今回の医療ミスが原因で100人の患者のうち7人に、皮膚のえ死や排尿障害などの重い健康被害が起きていた可能性があるということです。
7人のうち5人はすでに完治したものの、2人は現在も治療を続けているということです。
また、報告書では、医療ミスの原因について、経験のない放射線技師が担当したことや、前の担当者からの引き継ぎ不足、それに、医療機器メーカーの説明が不十分だったことが重なったとしています。猪口貞樹病院長は「患者の皆さんには丁寧に状況を説明して誠意をもって対応するとともに再発防止に向けて努力していきたい」と話しています。」


以前,虎の門病院,金沢大学医学部付属病院,国立弘前病院(現在の国立病院機構弘前病院),山形大学医学部付属病院,竹田綜合病院,和歌山県立医大病院,岩手医大付属病院等でも同じような誤照射事故がありました.
厚生労働省は,平成16年4月9日医政指発第0409001号「診療用放射線の過剰照射の防止等の徹底について」を発し,注意を喚起していました.
東海大学医学部付属病院では,ダブルチェクが行われていたのでしょうか.

谷直樹

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by medical-law | 2014-07-24 17:49 | 医療事故・医療裁判