弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

J―ADNI研究の最高顧問が同研究の評価委員だった

朝日新聞「国と研究者、もたれ合い J―ADNIへの補助金審査」(2014年8月20日)によると,J―ADNI研究の最高顧問××××同志社大教授(東大名誉教授)を同研究の評価委員に選考したことについて,厚労省は,「当時の担当者が顧問と認識していなかった」と説明しているとのことです.
J―ADNIの研究計画書の表紙には顧問として××××教授の名前が明記されていましたが,厚労省は当時研究計画書を入手していなかった,とのことです.
しかし,J―ADNIが××××教授が中心になって立ち上げたものであることは,誰もが知っている周知の事実です.厚労省の担当者が知らなかったという言い訳は通用しないでしょう.

××××教授は,厚労省から2007年度に200万円をもらい,経産省からは6年間で1億円超をもらっていましたが,厚労省は,他省の補助金についてまで知らない,と言っているそうです.

最高顧問という利害関係者が評価委員になっていたことは,明らかに利益相反です.お手盛りの弊害があります.
J―ADNは,データ改ざん疑惑,倫理指針違反などの疑惑も解明されていません.
信頼性の低い研究に,国から多額の補助金が提供されていたことになります.
このような国と研究者の癒着を防止するシステムが必要と思います.まず,利益相反に対する海外なみの規制と罰則が必要と思います.

谷直樹

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by medical-law | 2014-08-20 23:50 | コンプライアンス