弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

東京地裁平成26年9月11日判決、蒸しパンをのどに詰まらせ後遺障害で医療法人社団苑田会に賠償命令

朝日新聞「入院中パン詰まらせ後遺障害 都内の病院に賠償命令」(2014年9月11日)は、次のとおり報じました.

「くも膜下出血で病院に入院した男性(66)が蒸しパンをのどに詰まらせて後遺障害が残ったのは、適切な介助を怠ったためだとして、「医療法人社団苑田会」(東京都足立区)と主治医に約1億4130万円の賠償を求めた訴訟の判決が11日、東京地裁であった。加藤正男裁判長は病院側の過失を認め、法人に4804万円の支払いを命じた。主治医に対する請求は棄却した。

 判決によると、男性は2007年3月、苑田会が経営する苑田第一病院に入院。5日後、昼食の蒸しパンをのどに詰まらせて窒息し、呼吸停止になった。その後、血管性認知症と診断された。

 加藤裁判長は、パンについて「窒息の原因食品として上位に挙げられ、リハビリテーションの現場では広く知られている」と指摘。「食べやすい大きさにちぎり、男性の動作を観察するべきだった」とした。

 苑田会は「判決を見ていないのでコメントできない」としている。」


 くも膜下出血の66歳入院患者は、一般に嚥下能力が低下していますので注意が必要です.
 そもそも病院食に蒸しパンをだすのはどうかと思いますが、蒸しパンをだす場合は、事故を防止するために、蒸しパンを小さくちぎって食べるように指導説明し、そのとおり実行しているか観察することが必要と思います.


谷直樹

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by medical-law | 2014-09-16 05:25 | 医療事故・医療裁判