弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

厚労省,高額なカルテ開示手数料へ指導強化

読売新聞「カルテ開示料、重点検査…厚労省」(2014年10月6日)は,次のとおり報じました.

「高額請求の病院、指導

 患者のカルテ開示請求に、高額な手数料を求める医療機関があるため、厚生労働省は、立ち入り検査の重点項目に開示手数料を新たに盛り込み、指導強化に乗り出した。

 個人情報保護法は医療機関にカルテ開示を義務づけているが、一部で高額な手数料が開示請求を阻害していると患者団体から指摘があり、改善を図る。

 個人情報保護法は合理的な範囲で開示にかかる費用の請求も認めている。コピー代の請求という形が一般的だが、中には別に、1回5000円、1万円などと高額な手数料を求める医療機関もある。

 厚労省は毎年度、医療法に基づく検査で重点的にチェックする項目をまとめ、検査を実施する都道府県などに通知している。先月、発出した通知では、開示手数料は「実費として合理的な額としなければならない」との内容を初めて留意点として加えた。

 文部科学省が行った8月の調査によると、大学病院だけで16病院が5000円の手数料を徴収。3000円も6病院あった。コピーが1枚40~50円などと一般より高い病院もあった。」


医療過誤が疑われるときに限らず,自分の診療情報を手に入れることは自分の健康状態と医師の診療内容を正確に知ることができ,有用ですので,カルテ開示手続きの利用のハードルは低いほうが望ましいと思います.
当事務所に相談にみえる方の大半は,カルテ開示の方法によりカルテを入手しています.未入手の方には,多くの場合カルテ開示により入手することをお奨めしています.そこで障害になるのが,費用の問題です.実費程度の合理的金額とは言い難い一部の病院があります.
今後改善され,カルテ開示のハードルが低くなることを期待いたします.


谷直樹

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by medical-law | 2014-10-06 19:56 | 医療事故・医療裁判