「睡蓮」、「かぐわしき大地」、「花がたみ」が70億画素で
「グーグルは10月27日、Google アートプロジェクトに東京国立近代美術館、三渓園など国内の美術館や施設19館が加わり、1288点の作品を閲覧できるようになったと発表した。
同時に、グーグルが70億画素で撮影し、詳細なタッチまで拡大して見ることができるギガピクセルに、国立西洋美術館所蔵 クロード・モネ作「睡蓮」、大原美術館所蔵 ポール・ゴーギャン作「かぐわしき大地」が、加わった。」
モニター側の限界がありますが,拡大すると,絵の隅々まで筆のタッチがよく見えます.
松園の花がたみも拡大すると着物の柄の細部まもちろん,黒光りのする歯,切れ長の怖い眼までくっきり見えます.
ちなみみ,松園は,この狂女ものの製作にあたり岩倉病院に行って患者を観察したそうです.スケッチの顔はかわいらしいのですが,最終的にはこのような表情になりました.
能の照日の前は,一度は大迹皇子(後の継体天皇)と別れるのですが,継体天皇の紅葉狩りの行幸の前に花がたみを持って出ます.紅葉狩りの行幸の前に出るのは尋常ならざる振る舞いですのですので,照る日の前は狂女でなければなりません.一族の期待を背負い,ただならぬ覚悟をもって継体天皇の前に出た照日の前の表情は,こうでなければなりません.この世のものとは思えないほど美しく,怖い絵です.
継体天皇は,正気に戻った照日の前とその一行を御所に連れ帰ります.
越前の豪族であった大迹皇子が継体天皇となり,越前の関係者を呼び寄せたという背景があるのではないか,と思います.
谷直樹
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