弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

大阪高裁平成26年10月31日判決、2010年12月時点でのSTSにおける監視義務を否定(報道)

Medical Tribune 「大阪の早期母子接触訴訟,高裁も棄却 経過観察の注意義務認めず」(2014年10月31日)は、次のとおり伝えました.
 
分娩台上での早期母子接触(STS)中に児の呼吸が停止し,重度脳障害が残ったとして,大阪府内の女児(3歳)と両親が病院を経営する医療法人に約2億6,638万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審で,大阪高裁の森義之裁判長は10月31日,児側の請求を再び棄却した。STSにおける監視体制は2008年から2010年にかけて全国の病・医院で急速に強化されたものの,女児の事故が起きた2010年12月時点では経過観察を実施すべき注意義務があったとまではいえないとした。同様の訴訟で今年(2014年)3月に福岡地裁が病院に1億3,000万円の支払いを命じたのとは対照的な判決となる。・・・」


私は大阪の事件には関与していませんし、情報もありませんが、STSの相談が複数ありますので、本判決が当該事案の具体的事情に鑑みてて注意義務を限定したのか、それとも一般的に2010年12月時点では注意義務となっていないとしたのか等、判決を入手できたら、仔細に検討したいと思います.


谷直樹

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by medical-law | 2014-11-01 00:56 | 医療事故・医療裁判