弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

西日本新聞社説、「ハンセン病法廷 最高裁は過去を直視せよ」

西日本新聞社説、「ハンセン病法廷 最高裁は過去を直視せよ」(2014年11月4日)は、次のとおり論じました.

「1947~72年の間、刑事事件の被告となったハンセン病患者は裁判所ではなく、隔離施設だった国立療養所などに設置された「特別法廷」で審理を受けることがあった。理由は伝染の恐れだった。
 これは「裁判の公開」を定めた憲法に反するのではないか-。最高裁は、こうした特別法廷の設置が妥当だったかどうかについて調査を始めた。」

「ハンセン病患者には戦前から隔離政策が実施された。戦後は特効薬もできて治療が可能になったにもかかわらず、らい予防法が53年に制定され、強制的な隔離を進める。96年の同法廃止まで重大な人権侵害が続いてしまった。
 らい予防法の隔離規定は医学的知見の検討から60年以降は違憲-とした熊本地裁判決(2001年)が確定し、これを受けて国会も政府も公式に謝罪している。患者隔離は特別法廷という形で司法の場にも及んでいた。証拠物を割り箸でつまむようなこともあった。そうした裁判の姿が差別や偏見を助長した面はないだろうか。
 最高裁は60年以降の特別法廷27件を中心に調査する方針だが、それ以前も検証すべきだ。結果によっては、再審を求める動きが強まることも予想される。そこから逃げず、過去を直視してほしい。」


谷直樹

同感です.ハンセン病患者に対する特別法廷の裁判は、司法の汚点といえると思います.
菊池事件(藤本事件)の再審などにも積極的に取り組んでほしいと思います.

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by medical-law | 2014-11-04 23:22 | 司法