弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

兵庫県弁護士会,抗うつ薬処方で神戸刑務所に勧告

神戸新聞「適切に薬処方を 神戸刑務所に勧告書 県弁護士会」(2014年11月6日)は,次のとおり報じました.

パニック障害のある40代の男性受刑者(当時)に対し、適切に薬を処方しなかったとして、兵庫県弁護士会は6日、神戸刑務所(明石市)に勧告書を送付した。

 同弁護士会によると、昨年2月に収容された男性が「それまで服用していた抗うつ薬を処方してもらえず頭痛に苦しんだ」と人権救済を申し立てていた。

 勧告書では、厚生労働省が策定したパニック障害の治療ガイドラインを挙げ「抗うつ薬の処方をやめる際は半年~1年かけるべきで、突然やめるのは不適切な医療処置」と指摘。同刑務所の谷広次所長は「処置に不当な点はないと説明してきたが、趣旨が理解されなかったと考えている」とコメントした。」


このコメントからすると,刑務所のほうは勧告に遵う気はないということでしょうか.

谷直樹

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by medical-law | 2014-11-07 03:31 | 医療