弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

国立病院機構相模原病院,データ量の異なる二つのCT画像で結節影縮小と判断し肺がんを誤って否定

毎日新聞「石綿:病院の見逃し認定 神奈川の男性、肺がん治療補償」(2014年11月12日)は,次のとおりじました.

「職場でアスベスト(石綿)を吸引し肺がんになった神奈川県座間市の男性(76)が「発症初期をがんと認めないのは不当」と労災不認定への不服を申し立てたところ、審査の結果、病院での見逃しが認定されたことが分かった。病院でコンピューター断層撮影(CT)の画像の扱いに不備があったとして、不認定処分が取り消された。患者支援団体は「石綿労災で初めて表面化したケース。病院は画像を慎重に扱ってほしい」と訴えている。

 審査決定書によると、見逃しがあったのは国立病院機構相模原病院(相模原市)。男性は1957~77年、ガラス部品の加工で石綿が漂う仕事に従事。健診で異常を指摘され、2011年8月に同病院を受診した。CTで肺がんが疑われる直径約10ミリの「結節影」が見つかったが、同年12月のCTで影が直径5ミリと縮小したとして、がんではなく「炎症性変化」と診断された。

 ところが、12年3月に別の医療機関でCTを受けたところ、直径約10ミリで、同4月に約15ミリに拡大。肺がんと診断された。

 川崎北労働基準監督署は、労災と認めたが、相模原病院の意見書を踏まえて発症は12年4月とし、それ以前の治療や休業の補償を認めなかった。

 不服審査の過程で鑑定医が調べたところ、相模原病院ではデータ量の異なる二つの画像を比べたため、結節影が縮小して見えたことが判明。決定書は「最初から肺がんだった」との鑑定医の所見を採用した。決定は今年2月13日付。

 相模原病院は男性に「詳細な検討が必要だった。十分に見直し改善する所存です」などと文書で謝罪した。【大島秀利】」


撮影条件が異なると見え方が異なるのは当然です.
基本的なミスと思います.


谷直樹

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by medical-law | 2014-11-12 07:17 | 医療事故・医療裁判