弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

大崎市民病院,B型肝炎の既往がある患者に肝臓に影響のある薬を投与し劇症肝炎で死亡した例で和解(報道)

河北新報「医療ミスで女性死亡 遺族に4000万賠償へ」(2014年)12月2日)は,次のとおり報じました.

「大崎市民病院本院でことし2月、通院治療を受けていた女性患者が医療ミスが原因で死亡したことが1日、分かった。遺族との間で、市側が約4000万円の損害賠償を支払うことで和解が成立したという。
 市は、市議会12月定例会に提出する2014年度病院事業会計補正予算案に、女性患者の遺族に支払う損害賠償を計上したことを明らかにした。市はこれまで事実を公表していなかった。
 同病院総務課によると、死亡したのは栗原市の50代女性。2008年に関節リウマチの治療を始め、肝機能に影響が出る治療薬の処方を受けた。病院側は女性にB型肝炎の既往症があることを把握していたが、状態が安定していたため、投薬を続けたという。
 女性は13年12月に体調を崩し、ことし2月に入院先の東北大病院で劇症肝炎で死亡した。大崎市民病院の医療安全管理委員会は3月、病院側が経過観察を十分にすれば劇症肝炎の発症は防げたと認めて補償を決定。10月末に和解が成立した。
 市は同日、市議会12月定例会に提出する議案を記者発表し、報道機関の指摘で事実を説明した。」


B型肝炎の既往のある患者に或る種の薬を投与すると劇症肝炎を発症することがあることはよく知られています.そのような薬を不注意に投与すると医療過誤となる場合が多いと思います.また,投与後の対応も問題になります.
本件は,経過観察に問題のあるケースのようです.

谷直樹

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by medical-law | 2014-12-02 18:39 | 医療事故・医療裁判