弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

群馬大学医学部附属病院,開腹手術でも84人中10人が死亡

NHK「同じ医師 開腹手術でも10人死亡 群馬大附属病院」(2014年12月22日)は,次のとおり報じました.

「群馬大学医学部附属病院で腹くう鏡を使って肝臓の手術を受けた患者8人が死亡していた問題で、病院が調べたところ、執刀した同じ医師が過去5年間に行った腹部を切り開く開腹手術でも、84人の患者のうち10人が死亡していたことが分かりました。

病院の説明によりますと、一連の問題で腹くう鏡を使った手術をした40代の男性医師が執刀した手術について調べたところ、平成22年からことしまでの5年間に腹部をメスで切り開いて肝臓の開腹手術を行った84人の患者のうち、10人が手術後3か月以内に死亡していたということです。
肝臓の開腹手術は一般的に広く行われていますが、この医師が行った手術後の死亡率は10%余りに上っていたということです。病院は、手術と患者が死亡した関連性は分からないとしながらも、厚生労働省に調査の途中経過を報告したということです。
群馬大学医学部附属病院の総務課の尾内仁志副課長は「今後さらに調査したうえで、きちんと調査結果を公表していきたい」と話しています。
厚生労働省が立ち入り検査へ

群馬大学医学部附属病院で、腹くう鏡を使った手術で患者8人が死亡していた問題では、死因がよく分からないにもかかわらず、手術の内容などが検証されず、同じ手術が繰り返されていたことが明らかになっています。
このため、厚生労働省は、来月にも、病院に対して医療法に基づく立ち入り検査を行い、再発防止の対策が十分に取られているかどうかなどを確認することにしています。
「明らかに高すぎる」

これについて、日本大学医学部の高山忠利教授は「肝臓は血管の数が多いので手術が難しいが、専門家が行えばそれほど頻繁に患者が亡くなるようなことはない。手術件数が多く経験が豊富な医療機関の中には手術に関連する死亡は全体の1%以下のところもあり、10%を超えるというのは明らかに高すぎる」と指摘しています。
そのうえで、高山教授は「死亡率が高い理由は、手術中のミスや術後のケアの不足といった技術的な問題や、本来は手術をするべきでない難しい状態の患者に行うといった問題があるからだと考えられる。手術を行うべきかどうか、院内のほかの部署が事前にチェックできる体制をまず整える必要がある」と話しています。」


病院内部ではこの医師の手術の死亡率が高いことはわかっていたのではないでしょうか.

谷直樹

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by medical-law | 2014-12-22 21:25 | 医療事故・医療裁判