1週間後の脳梗塞死亡を震災関連死と認定した仙台地裁平成26年12月17日判決が確定(報道)
「東日本大震災の1週間後に脳梗塞(こうそく)で死亡した宮城県美里町の男性(当時99歳)を巡り、震災関連死を認めなかった町の決定を取り消した仙台地裁判決(昨年12月17日)について、美里町は5日、控訴しないと発表した。原告側代理人によると、震災関連死を認定しなかった自治体の判断が裁判で覆り、確定するのは初めて。
町は「ご遺族が高齢であることなどを考慮した」とコメントした。今後改めて災害弔慰金支給を決定し、最大500万円を支給する。
判決によると、男性が入所していた特別養護老人ホームは震災後に電気やガスが停止。判決は「水分摂取量の不足や生活環境の悪化で脳梗塞が誘発されたと考えられる」と指摘した。【伊藤直孝】」
厚労省が情報提供として配布した「○○市の新潟県中越大震災関連死認定基準」に「脳梗塞等ありふれたものについては,次のとおり,因果関係を緻密に判断する(略)・地震前の状態(高血圧・高脂質・持病等)・・元々のハイリスク者ではなかったか。・高齢・・元々衰弱(免疫力低下)しており,地震がなくても同様の経過を辿ったと考えられる」という記載があります.この基準を参考に因果関係判断を厳密厳格に行う自治体があるのでしょうが,裁判所の判断でそれが覆えり,確定したことは非常に大きい意味をもちます.
復興庁は,昨年9月末時点で震災関連死と認定された人が3194人になったと発表していましたが,震災関連死亡はおそらくもっと多いでしょう.
谷直樹
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