弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

倉敷中央病院,人工心肺の操作ミスで動脈に空気が混入し脳梗塞となったとして提訴される(報道)

山陽新聞「医療ミス訴訟で被告側は争う姿勢 倉敷中央病院は請求棄却求める」(2015年01月28日)は,次のとおり報じました.
 
「倉敷中央病院(倉敷市美和)が行った心臓カテーテルの手術後、意識不明になった愛媛県在住の患者男性(62)と妻(58)らが「手術にミスがあった」として、病院を運営する大原記念倉敷中央医療機構(同所)に、慰謝料など約1億2400万円と月24万円の介護費を求める訴訟の第1回口頭弁論が岡山地裁(古田孝夫裁判長)であった。病院側は請求の棄却を求めた。

 訴状では、男性は昨年3月、倉敷中央病院で狭心症の心臓カテーテル手術を受けた翌日、ショック状態を起こして心肺停止になった。その後、意識は回復せず、多発性脳梗塞などで大脳機能が全廃。回復の見込みはないという。

 原告代理人の弁護士によると、病院側はミスを一部認めて賠償に応じる意向を示したが、「経緯の説明が不十分で金額にも隔たりがある」として訴訟に踏み切ったという。」


上記新聞報道では,心臓カテーテル手術を受けた翌日にショック状態を起こした原因が書かれていませんし,手術のどこにミスがあったのか何が具体的に過失なのかも述べられていません.提訴記事は,最小限,機序と過失の主張を紹介してほしいと思いました.

NHK「医療ミスで病院に損害賠償請求」(2015年01月28日)は,次のとおり報じました.

「倉敷市の倉敷中央病院で心臓カテーテルの手術を受けた62歳の男性が、手術中の人工心肺の使用方法の誤りで重度の脳梗塞に陥り、寝たきりの状態になったとして、病院を相手取り、1億2000万円余りの損害賠償を求める訴えを起こしました。
訴えを起こしたのは愛媛県西条市の62歳の男性と家族です。
代理人の弁護士によりますと、男性は去年3月、狭心症の治療のため、倉敷市の倉敷中央病院で心臓カテーテルの手術を受けましたが、その後、心肺停止となり緊急の手術を受けたということです。
その際、手術スタッフのミスで人工心肺の栓が開いていたため、動脈に空気が混入して重度の脳梗塞を引き起こし、男性は寝たきりで会話もできない状態になったということです。
男性と家族は、明らかなミスがあったにも関わらず、病院側から十分な説明がなかったなどとして、慰謝料など1億2000万円余りの損害賠償を求めています。
男性の58歳の妻は「2度と同じようなミスが繰り返されないよう訴訟を起こした」と話しています。
いっぽう、病院側の代理人弁護士は請求の棄却を求めて争うとしています。」


患者側の主張は,「手術スタッフのミスで人工心肺の栓が開いていたため、動脈に空気が混入して重度の脳梗塞を引き起こし、男性は寝たきりで会話もできない状態になった」というものです.これならわかります.


谷直樹

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by medical-law | 2015-01-29 14:00 | 医療事故・医療裁判