弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

富士宮市の病院,出産時の事故で和解(報道)

毎日新聞「富士宮の医療過誤訴訟:市と両親、出産訴訟で和解 2000万円支払いへ」(2015年2月6日)は,次のとおり報じました.

「生後約1カ月で女児が死んだのは富士宮市立病院が適切な処置を怠ったためとして、両親が損害賠償を求めていた訴訟で、市は5日、2000万円を支払い和解すると明らかにした。2月定例議会に関連議案を提出する。

 市によると、担当医は2008年1月の出産時、胎児の頭が下がらない状態が続いたため、吸引分娩(ぶんべん)などを試み帝王切開を施した。生まれた女児はくも膜下出血で... 」

 
 多数回の吸引→帽状腱膜下出血→(帝王切開で出生後に)出血性ショック→新生児死亡という経過をたどる医療事故(医療過誤)もあります.
 報道された件は,静岡の弁護士が担当していると思われますが,くも膜下出血だったのですね.
 いずれにしても,吸引という医療行為により重大な出血を生じさせたのは問題ですし,事案によっては出生後の対応の遅れも問題になります.

 谷直樹

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by medical-law | 2015-02-06 19:25 | 医療事故・医療裁判