弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

合同委員会、65 歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方

日本呼吸器学会呼吸器ワクチン検討ワーキンググループ委員会と日本感染症学会ワクチン委員会の合同委員会は,2015年1月30日、「65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方」を公表しました.

合同委員会としては、現時点では 65 歳以上の成人におけるCV13 を含む肺炎球菌ワクチンのエビデンスに基づく指針を提示することは困難と判断した。」とのことです.

本合同委員会としては、わが国の実地臨床医家に対して PCV13 接種の可能な選択肢を示すことが必要であるが、日本独自の臨床的、医療経済的エビデンスは確定していないため、主に安全性の観点から「65 歳以上の成人における肺炎球菌ワクチン接種の考え方」として提示することとした。」とのことです.

今回の合同委員会の考え方としては、定期接種対象者が定期接種による PPSV23 の接種を受けられるように接種スケジュールを決定することを推奨する。」とされています.

合同委員会はわが国の肺炎球菌ワクチンに関する考え方に、米国ACIP の PCV13 接種を含む推奨内容を全面的には取り入れるべきではないと判断した。」「米国 ACIP が推奨する連続接種により肺炎球菌ワクチンの予防効果を増強、拡大する可能性に期待する考え方もあるが、確たるビデンスは未だ示されていないため、本委員会としてはあくまでも参考意見として紹介するにとどめ、3 年以内に見直しを検討する。」とのことです.

 一言で言うと,エビデンスが不足している,ということです.
 いまのところ,高齢者の肺炎には,早め早めの対応以外には方策がなく,決定的なものはないようです.

 谷直樹

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by medical-law | 2015-02-07 02:25 | 医療