弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

群馬大学医学部附属病院で腹くう鏡手術を執刀した医師が過失否定,同病院が新たな調査委員会設置

群馬大学医学部附属病院で腹くう鏡手術を執刀した医師が,患者には手術の前に十分説明を行った,過失があったという判断には納得できないなどと反論する文書を病院に提出しました(NHK「群馬大病院問題 執刀医が報告書に反論」).

患者側の弁護団で事務局長を務める梶浦明裕弁護士は「遺族は簡単な手術ですぐに退院できると言われ、今、手術をしないと死んでしまうと言われ、疑問を持たずに同意している」と述べたうえで、医師の説明は不十分で遺族は納得していないとしています。
そのうえで、「病院側と医師側で見解が食い違っているという時点で再調査は必須だ。再調査しか選択肢はないと感じる」として病院側は再調査を行うべきだとする考えを改めて示しました。」


私は梶浦弁護士と別の件を一緒に担当しているのですが,今日,梶浦弁護士がそそくさとタクシーに乗り込んだのは,NHKにこの話をするためだったようです.

群大病院は,調査報告書を勝手に修正してまで幕引きを急いでいるようにみえました.
結局,群大病院は,2日夜の会見で,「最終報告書で「患者8人が死亡したすべての事例において過失があった」と表現したことについては、調査委員会の判断ではなく病院の独自の判断だったとしたうえで、原因究明と再発防止を目的とした調査委員会の報告書としては不適切だったとして、「過失」の文言を削除することを明らかにしました。」(NHK「腹くう鏡手術 病院が新たな検証委設置へ」)そして,開腹手術の死亡問題を含め総合的に検証する委員会を新たに設置することを発表しました.

真実が明らかにされること,公正な評価がなされることを期待いたします.


谷直樹


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by medical-law | 2015-04-02 22:04 | 医療事故・医療裁判