弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

医師らの連絡ミスで膵臓がんを放置した大垣市民病院が患者の遺族と550万円で和解(報道)

中日新聞「検査後の連携ミスで死亡 大垣市民病院、和解金支払いへ」(2015年5月22日 )は、次のとおり報じました.
 
「岐阜県大垣市は22日、大垣市民病院に入院し、昨年8月に死亡した市内の女性=当時(76)=への膵臓(すいぞう)のエコー検査で、腫瘍が見つかったのに医師の連携ミスで治療が遅れたとして、遺族に550万円を支払うことで和解したと発表した。6月1日開会の市議会に議案を提出する。

 病院によると、女性は2012年10月にめまいを訴えて入院。糖尿病の持病があったため糖尿病・腎臓内科を受診した。同科の医師は、食欲低下の原因を探るため消化器内科を紹介するとともに、腹部をエコー検査した。画像に腫瘍があったが、この医師は検査結果を見ておらず、消化器内科の医師にも結果が伝わっていなかった。

 女性は一度退院したが、昨年4月に腹部全体の痛みを訴え、同病院で超音波検査。膵臓の腫瘍が大きくなっており、末期の膵臓がんと診断され、12年の見落としが判明した。

 藤本佳則副院長は記者会見し、「医師による検査結果確認の徹底と共有に努める」と話した。」


 この件は,報道によれば過失に争いがない事案ですので、550万円は膵臓がんの予後を考慮した金額でしょう.
 私が担当した事案ではありませんが、膵臓がんの見落とし事案などで参考になる和解事例と思います.


谷直樹


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by medical-law | 2015-05-23 01:06 | 医療事故・医療裁判