弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

沼津市立病院,カリウム製剤急速静注による患者死亡で2100万円賠償へ(報道)

朝日新聞「賠償額2100万円、沼津市が提案 市立病院の誤注射死亡」(2015年6月10日)は,次のとおり報じました.

「沼津市立病院(同市東椎路)で昨年10月、入院中の女性(当時88)が男性看護師のカリウム製剤の誤注射で死亡したことについて、沼津市は9日、開会した6月定例市議会に損害賠償額として2100万円を支払うための議案などを提案した。

 男性看護師は昨年10月3日夕、主治医の指示で女性にアスパラカリウムを投与する際、誤って希釈せず原液のまま注射し、女性を不整脈で死亡させた。沼津署は今年3月、男性看護師を業務上過失致死の疑いで書類送検している。

 市は昨年11月、男性看護師を停職6カ月の懲戒処分にした。男性はすでに依願退職している。

 後藤信昭病院長は「患者様、ご家族のみなさまには改めて深くおわび申し上げます」との談話を発表した。」


カリウム製剤の添付文書には「カリウム製剤を急速静注すると、不整脈、場合によっては心停止を起こすので、点滴静脈内注射のみに使用すること。」と記載されていますが,最近でもこのような事故が起きています.
本件は私が担当した事件ではありませんが,私も,以前,カリウム製剤の急速静注事件の裁判を担当したことがあります.
過失については争う余地がない類型ですが,医療側が損害を(ときに因果関係も)争うことがあります.


谷直樹

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by medical-law | 2015-06-10 20:06 | 医療事故・医療裁判