弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

病院長と元准看護師を注射器の誤使用で患者をC型肝炎に感染させたなど業務上過失傷害容疑で書類送検

朝日新聞「注射器誤りC型肝炎に感染させた疑い 病院長ら書類送検」(2015年6月30日)は、次のとおり報じました.

「注射器の誤使用で患者をC型肝炎に感染させたなどとして、福岡県警は30日、同県築上郡にある病院の男性院長(46)と准看護師だった女性(52)を業務上過失傷害容疑で書類送検し、発表した。院長は「正しく注射するよう指導していた」と容疑を一部否認し、准看護師は容疑を認めているという。

 発表によると、2人は2010年12月、食欲不振などを訴え入院していた女性(当時80代)に、別のC型肝炎患者に使った注射器を誤って再使用し、C型肝炎に感染させたなどの疑いがある。女性側が院長を同容疑で告訴していた。

 別の看護師がC型肝炎患者に注射したがうまくいかず、勤務交代時に准看護師に依頼。使いかけの注射器には患者名の漢字1字が書いてあったが、准看護師は同じ漢字が含まれていた女性の名前と誤認し、注射器を使ったという。県警は、病院の安全管理が不十分だったとみている。女性は13年に別の病気で死亡した。」


産経新聞「誤注射でC型肝炎発症か 医師と准看護師を書類送検 福岡県警」(2015年6月30日)は、次のとおり報じました.

「C型肝炎の患者に使った注射器で別の患者に注射してC型肝炎を発症させたとして、福岡県警捜査1課は30日、業務上過失傷害の疑いで「唐原内科クリニック」(同県吉富町)の男性医師(46)と女性准看護師(52)を書類送検した。

 書類送検容疑は平成22年12月5日午前6時50分ごろ、入院していた豊前市の女性=当時(81)=に対し、C型肝炎の患者に使った注射器で栄養剤を注射し、C型肝炎を発症させたとしている。

 捜査1課によると、准看護師は注射器に書かれた患者の氏名を確認せず、医師は准看護師に確認を徹底させなかったとしている。医師は「注射器を確認するよう指導していた」と容疑を否認。女性はその後、別の原因で死亡した。

 医師の書類送検容疑には22年10月~12月、この女性の栄養状態を適切に管理せず、ウェルニッケ脳症を発症させた疑いも含まれている。」


 書類送検されただけですので、起訴までいくかはわかりませんが、病院長まで書類送検されたことに注目したいと思います.

谷直樹


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by medical-law | 2015-07-01 00:18 | 医療事故・医療裁判