弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

倉敷中央病院,手術ミスに因る重度障害事案で6300万円を支払い介護に責任をもつ内容で和解(報道)

朝日新聞「手術ミスを訴えた訴訟で和解」(2015年7月2日)は,次のとおり報じました.
 
「心臓手術のミスで寝たきりになったとして、愛媛県西条市の男性(62)と家族が倉敷中央病院を経営する公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構に約1億2千万円の損害賠償を求めた訴訟で、1日、岡山地裁(曳野久男裁判長)で和解が成立した。男性側の弁護士によると、病院側が和解金6300万円を支払い、男性の介護に責任を持って対応することなどが条件。同病院は「和解内容についてコメントは差し控えさせていただく」としている。」

本件は私が担当したものではありませんが,おそらく2014年3月に手術スタッフのミスで人工心肺の栓が開いていたため動脈に空気が混入して重度の脳梗塞を引き起こし寝たきりの状態になった事案でしょう.過失と因果関係が明らかで,和解内容からは過失と因果関係を前提とするものと考えられます.
病院はコメントを差し控えるとのことですが,例えば本件を教訓に今後このような事故が起きないよう再発防止に努めるというコメントをだしたほうが,病院の誠意が感じられたのではないかと思います.


谷直樹


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by medical-law | 2015-07-03 02:39 | 医療事故・医療裁判