弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

ニューヨーク市の塩分警告表示義務付けと厚労省通知「『健康な食事』の普及について」

CNN「塩分多いメニューに警告表示を義務づけ NY市」(2015年9月10日)は,次のとおり報じました.

「ニューヨーク市の保健委員会は9日、外食チェーン店に対し、ナトリウム含有量が2300ミリグラムを超えるメニューに警告表示を義務づける新ルールを全会一致で採択した。」

「ニューヨーク市は、全米に初めて飲食店のメニューにカロリー表示を義務づけたことでも知られる。今回、塩分表示を求められるのは同市を含め全米に15以上の店舗を持つ外食チェーンで、ウェンディーズやサブウェイ、マクドナルドなどファストフード店を中心に対応が必要になるとみられる。

市によれば規制の対象となるのは市内2万4000軒のレストランの約12.5%。12月1日から施行されるが、一定の猶予期間が設けられる。」


厚生労働省は,平成27年9月9日,「『健康な食事』の普及について」及び「生活習慣病予防その他の健康増進を目的として提供する食事の目安の普及について」の通知を自治体及び関係団体宛てに発出しました.

「1.「健康な食事」の普及について
「健康な食事」が様々な要因から構成されていることを踏まえ、「健康な食事」に関する考え方を整理したリーフレットを作成し、あわせて、健康な心身の維持・増進に必要とされる栄養バランスを確保する観点から、主食・主菜・副菜を組み合わせた食事の更なる推奨を図るよう、シンボルマーク(以下、マーク。)を作成しました。
マークは、ポスター、リーフレット、ホームページ等各種媒体を通して、主食・主菜・副菜を組み合わせた食事の推奨を行う際に活用いただくものです。なお、マークを個別の商品に貼付すること等はできません。

2.生活習慣病予防その他の健康増進を目的として提供する食事の目安の普及について
生活習慣病予防や健康増進の観点から、栄養バランスのとれた食事の普及が様々な食事の提供場面で一層の工夫や広がりをもって展開されるよう、生活習慣病予防その他の健康増進を目的として提供する食事の目安を提示しました。
目安は、事業者が提供する食事のレシピ考案、生活習慣病予防等を目的とした料理教室等に活用いただくものです。 」



NY市では,一日あたりの適正なナトリウム摂取量は2300ミリグラム未満(食塩換算で5.8グラム未満)とされています.1食でそれを超えてしまうメニューに警告表示を義務付けるのは,合理性があります.
ちなみに,WHOの指針では5g未満,日本の厚生労働省の推奨基準(日本人の食事摂取基準(2015 年版))では成人男性で8g未満,女性で7g未満です.日本は塩分に緩やかです.日本の成人男性が1日に摂る平均値は11.3gと報告されていますが,外食がほとんどの私の場合かなり多いように思います.
NY市の外食のカロリー表示義務,高濃度塩分表示義務は,メニューの選択のために有用と思います.
厚生労働省のシンボルマークは,具体的な選択に結びつくのか,疑問を感じます.


谷直樹


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by medical-law | 2015-09-15 06:15 | 日常