弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

京都地裁舞鶴支部長の判事,セクハラ疑惑で依願退官へ

東京新聞「懇親会後に女性職員誘う、セクハラ疑惑で判事退官へ 京都地裁舞鶴支部」(2015年11月27日)は,次のとおり報じました.

「京都地裁舞鶴支部長の××××判事が30日付で依願退官する意思を示していることが27日、京都地裁関係者への取材で分かった。懇親会の後に女性職員に対するセクハラ発言があったとの情報が地裁に寄せられ、今月10日頃から出廷していなかった。

 関係者によると、××判事は今月初旬、複数人での懇親会の後、女性職員を誘ったという。本人が退官を申し出た。舞鶴支部では××判事が担当していた事件の裁判期日が変更になったり、応援の裁判官が交代で来たりしていた。

 京都地裁の藤本昌彦総務課長は「お答えできない。言えない理由も回答できない」としている。(共同)」


この××××判事は,司法修習57期で,大阪,高松,甲府,大阪と異動を重ね,平成27年4月1日から京都地家裁舞鶴支部長となりました.分限裁判前に依願退官しようという意図のように思えてなりません.

判事によるセクハラはこれ以前にも報道されています.
2013年に福岡地裁第1民事部の判事(当時40歳)が酒席で司法修習生にセクハラを行ったとして,福岡高裁の分限裁判で戒告とする決定が下され,依願退官しました.現在,弁護士となっているようです.

セクハラは人権侵害行為ですから,法律家がそれを行うことは絶対に許されません.
異論はあるでしょうが,セクハラないしセクハラ疑惑で退官した判事を,弁護士会は基本的に受け入れるべきではないと私は思います.

かつて酒に酔って暴力事件を起こし,退官した判事もいました.
判事の不祥事は,酒が関係することが多いように思います.
日頃はきちんとしているのに酒を飲むと豹変する人がいますが,そのような傾向のある人(酒を飲んで自制心を失う傾向にある人)は酒を飲むべきではないと思います.

裁判官として職務を行う上で必要な一般的資質・能力は,幅広い教養に支えられた視野の広さ,人間性に対する洞察力,社会事象に対する理解力など,廉直さ,公平さ,寛容さ,勤勉さ,忍耐力,自制心,決断力,慎重さ,注意深さ,思考の柔軟性,独立の気概,精神的勇気,責任感,協調性,積極性などとされています(裁判官の人事評価).
裁判官のみならず,弁護士にもこのような資質,能力が求められています.法律家は,いついかなるときも,どのような場面でも,自らを律しなければなりません.


谷直樹


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by medical-law | 2015-11-27 21:03 | 司法