弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

東京有明メディカルクリニックの暴力団組員のNPO法人代表と歯科医師らを末期がん患者に医療行為で逮捕

産経新聞「歯科医が末期がん治療、自作の薬剤投与 無資格行為で逮捕」(2016年1月25日)は,次のとおり報じました.

「医師免許を持たずに末期がん患者に注射などの医療行為を行ったとして、警視庁生活環境課などは25日、医師法違反容疑で、東京都調布市の医療法人「秀真会」理事長で歯科医師、甲容疑者(58)=府中市宮町=と、指定暴力団Y組系組員でNPO法人代表、乙容疑者(42)=港区芝=ら男女3人を逮捕した。

 同課によると、3人は平成26年3月までに患者16人に医療行為を行い、患者1人につき平均157万円、計2500万円以上の収益があったという。

 逮捕容疑は、25年9月~翌26年3月まで、江東区有明にあった診療所で、30代~60代のがん患者ら男女6人に対し、医師免許がないのに計37回にわたり、未承認薬の点滴注射を行ったとしている。

 同課によると、3人はがん遺伝子治療と称して「AJS2010」という自作の薬剤を投与していた。投与された6人は、インターネット上の広告や公人容疑者が集めた末期がん患者で、一部に悪寒やじんましんなどの健康被害が出ているという。

 同課に26年3月、「医師ではない者ががん遺伝子治療と称して治療している」と情報提供があった。甲容疑者は歯科医師の免許しか持っておらず、任意の調べに「口(こう)腔(くう)がん予防のためにやった」と説明していた。他にも関与した者がいるとみて調べている。」



読売新聞「がん無資格治療で逮捕の歯科医、勤務実態ない医師を保健所に届け出」(2016年1月26日)は,次のとおり報じました.

「東京都江東区の「東京有明メディカルクリニック」(閉院)による医師法違反事件で、逮捕された医療法人社団「秀真会」(調布市)理事長で歯科医の甲容疑者(58)らが、勤務実態のない男性医師(40)を同クリニックの管理医師として保健所に届け出ていたことが、捜査関係者らへの取材でわかった。

 医療法で禁止されている「名義借り」の疑いがあり、警視庁は同法違反容疑でも捜査している。

 捜査関係者らによると、同クリニックでは2013年春頃までに医師全員が退職。そこで甲容疑者は同10月、NPO法人「先端医療支援機構」代表の乙容疑者(42)(医師法違反容疑で逮捕)から紹介された男性医師を管理医師に就任させていたという。

 男性医師は当時、別の病院に勤め、同クリニックでの勤務実態はなかったが、月数十万円の報酬を受け取っていた。同庁は甲容疑者らがこの頃から「がん遺伝子治療」と称し、医師資格のない看護師のC容疑者(42)(同)に未承認薬をがん患者に点滴するなどの医療行為をさせていたとみている。

 調べに対し、甲容疑者は「歯科医師免許の範囲内だ」、乙容疑者は「医療行為はしていない」、丙容疑者は「違反ではないと思った」といずれも容疑を否認している。」


全容解明を期待します.


谷直樹


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by medical-law | 2016-01-30 06:25 | 医療