弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

仙台医療センターが転倒事故で提訴される(報道)

河北新報「介助ミスで女性死亡 国立病院機構を遺族提訴」(2016年8月17日)は次のとおり報じました.

 「仙台医療センター(仙台市宮城野区)に入院していた女性=当時(83)=が死亡したのは病院側の介助ミスが原因だとして、東京都の遺族が16日までに、センターを運営する独立行政法人国立病院機構(東京)に約3020万円の損害賠償を求める訴えを仙台地裁に起こした。
 訴えによると、女性は2012年8月に入院し、肝細胞がんの手術を受けた。約1カ月半後、看護師の介助でトイレに向かう途中、バランスを崩して後頭部から転倒。硬膜下血腫などを経て、同12月に急性腎不全で死亡した。
 遺族側は「看護師が十分注意せず、女性の腰を支えていた手を放したのが転倒事故の原因。肝疾患だけなら急激に死に至ることはなかったはずだ」と主張。機構側は事前交渉で過失を認め、一定の補償額を提示したことも指摘した。
 同機構広報文書課は「コメントは差し控え、裁判手続きを進める」と述べた。」


これは私が担当した事件ではありません.
看護師が腰を支えていた手を放したのが転倒事故の原因とすれば,手を放したこと→転倒→硬膜下血腫までの因果関係は立証できるでしょうから,硬膜下血腫と急性腎不全による死亡との間の因果関係を立証できるかが問題になるでしょう.


谷直樹


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by medical-law | 2016-08-23 05:49