弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

和泉市立病院,乳癌の見落としで請求額全額を支払い和解(報道)

毎日放送「『乳がん発見遅れ生存率下がった』 病院側650万円支払い」(2016年10月14日)は,次のとおり報じました.

「乳がんの検査が正しく行われなかったのち右の乳房を全摘出した女性が、治療開始が遅れ生存率が下がったとして病院などを訴えていた裁判で、病院側が650万円の賠償金を支払うなどの条件で和解が成立しました。

 大阪府内の中学校教諭・岡理代さん(49歳)は、おととし、大阪の和泉市立病院の乳がんの検査で、実際には「悪性」にもかかわらず「良性」と誤って診断されました。1か月半後にがんと診断されたときには「ステージ3」になっていて、岡さんは右の乳房を全摘出しました。

 「乳房がなくなったのもショックだが、生存率は最初に発見されていれば『ステージ2』だったので、5年後生存率は90%だった」(岡理代さん)

 岡さんは治療開始が遅れ生存率が下がったとして、病院と主治医ら3人に対し総額650万円の損害賠償を求める裁判を起こしていました。そして、先月30日病院側が請求額を全額支払うとともに乳がんの発見・治療が遅れた事実を厳粛に受け止め、再発防止に努めることを条件に和解が成立しました。病院側はコメントできないとしています。」


この件は,私が担当したものではありません.
請求額が適切なので,請求額どおりの和解が成立したものと思います.
生存率減少の慰謝料という法的構成は,肺がんの見落としの東京地裁平成18年4月26日判決を嚆矢とします.





谷直樹


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by medical-law | 2016-10-14 17:40 | 医療事故・医療裁判