弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

一宮市立市民病院,皮膚がんの切除手術後の定期検査で転移性肺がんの見落としで和解(報道)

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東京新聞「肺がん見落とし、21歳男性死亡 愛知・一宮市立病院、遺族と和解」(2016年11月24日)は,次のとおり報じました.

「愛知県一宮市の市立市民病院は24日、悪性腫瘍の肺転移を調べる精査を怠り、2013年に当時21歳の男性患者が肺がんで死亡したと明らかにした。市は医療ミスを認め、男性の両親に約2400万円の損害賠償金を支払うことで和解した。

 病院事務局によると、男性は03年、12歳の時に県内の病院で皮膚がんの切除手術を行った。その後、市民病院の定期検査で09年と10年に肺に影が見つかったが、がん検出のための検査で異常がないと判断し、定期的な受診を求めなかった。

 12年、別の病院から転移性肺がんの疑いを指摘され、精密検査で既に病状が進行していたことが判明した。
(共同)」


この報道の件は,私が担当したものではありません.
皮膚癌の見落としの事案,肺がんの見落としの事案は扱ったことがあります.
癌の見落としは,検査記録が残っている場合過失が明らかなことが多く,因果関係と賠償金額が主要な争点となります.肺がんの種類,ステージは分かりませんが,9年と10年に見逃し,12年に別の病院で発見されたという経緯からは,因果関係と損害が認められる事案のように思います.


谷直樹

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by medical-law | 2016-11-24 13:34 | 医療事故・医療裁判