弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

高砂市民病院,検体を取り違え乳房切除の事案で約620万支払い和解へ(報道)

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読売新聞「乳房切除ミス、620万円支払いで市と和解へ」(2016年11月29日)は,次のとおり報じました.

「乳がんの検体を取り違えられ、乳房の一部を誤って切除されたとして、20歳代の女性が高砂市民病院(兵庫県高砂市)を運営する同市を相手取り、慰謝料など約1850万円の損害賠償を求めた訴訟で、市は28日、女性と和解する方針を明らかにした。

 市は女性に謝罪し、和解金など計約620万円を支払うという。

 訴状などによると、女性は2014年4月、同病院で病理検査を受け、右胸の乳がんと診断された。翌月、別の病院で切除の手術を受けたが、がん細胞は検出されず、診断時に50歳代女性の検体と取り違えられていたことが判明。高砂市民病院側は原因を「特定できなかった」とする報告書をまとめるなどしたため、女性は今年1月、大阪地裁に提訴した。市などによると、今月15日に同地裁が和解案を示し、双方が合意した。女性は取材に「原因が不明のままで、100%納得したわけではないが、謝罪の言葉が入っていたので和解することにした。二度とミスが起こらない体制にしてほしい」と話した。市は「大変申し訳ない。再発防止策をきっちりと行う」としている。」

この報道の件は,私が担当したものではありません.
裁判上の和解成立には,賠償金額のみならず,謝罪条項も重要なことがあります.
後遺症の基準が労働能力に重きを置いたものになっているため,賠償金額が一般社会の感覚とはずれることがあります.裁判所には,賠償額が一般社会の感覚に整合するよう,少しづつでも修正をはかっていただきたく思います.



谷直樹

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by medical-law | 2016-11-29 16:06 | 医療事故・医療裁判