弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

美容室脳卒中症候群で英理髪店が9万ポンド賠償

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AFP「散髪で脳卒中に、英理髪店が1300万円の損害賠償」(2016年12月13日)は,次のとおり報じました.

「散髪が原因で脳卒中を発症した英国人男性に理髪店から損害賠償として9万ポンド(約1300万円)が支払われた。」
「医師らは、洗髪の際に首を後ろへ反らせる姿勢によって動脈が圧迫され、その時にできた血栓が脳卒中を引き起こしたと診断。タイラーさんは3か月間の入院を余儀なくされ、退院後は歩行のために杖が必要となったほか、視力低下のため車を運転することもできなくなった。
 タイラーさんの代理人は、2011年の訪店時に理髪店が頭部を適切に保護することを怠ったと主張。そしてこのほど、理髪店側が損害賠償の支払いに応じた。」


「美容室脳卒中症候群」はよく知られています
スタンダールが,サンタ・クローチェ聖堂のジョットのフレスコ画を見上げていた時に,激しい動悸に突然襲われ脳卒中寸前の状態になったことから,「スタンダール症候群」とも言われています.
首を反らせることで,椎骨動脈が圧迫されて,血流が停滞し,微小血栓ができて,その血栓が脳動脈に流れ込むことで発症します.寺院の天井画を見るときも気を付けねばなりません.

美容室脳卒中症候群で賠償が支払われたのは,ニュースです.脳梗塞の原因は複合的ですし,3日後の商談中の発症で洗髪の際の圧迫が原因とよく診断できた,と思います.

ちなみに,日本の理髪店では,美容室と違い,顔を下向きにして洗髪することが多いようです.
顔を上向きにするところでは,頸をソフトに支えるようになっている台が多いように思います.
淡路町の或る理髪店では,洗髪の際に,上向きか下向きか希望を聞かれました.

谷直樹

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by medical-law | 2016-12-14 02:55 | 医療