弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

東京弁護士会,東京地方裁判所の「日本国籍の確認がとれないことを理由とする司法委員への選任拒絶」に抗議

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司法委員は,裁判官が和解を試みるときに裁判官と共に当事者への説明や当事者の説得に当たり,審理に立ち会って,裁判官に参考となる意見を述べます.このように司法委員は裁判官を補助しますが,裁判官の許可がなければ証人等に直接に問いを発することもできません.司法委員の意見はあくまで参考意見にすぎません.したがって,司法委員は,公権力行使等を行う公務員にあたらない,と考えられます.

ところが,東京地裁は,公権力行使等を行う公務員にあたると考えているようで,日本国籍を必要と解しているようです.
東京弁護士会が推薦した候補者のうち2名について,東京地裁から日本国籍の有無について照会があり,東京弁護士会が回答しなかったところ,その2名だけが選任されませんでした(その2名以外は全員選任されました).
このようなことは,2006(平成18)年以降,繰り返されています.

そこで,東京弁護士会は,2017年2月8日,「当会会員に対する、東京地方裁判所の「日本国籍の確認がとれないことを理由とする司法委員への選任拒絶」に抗議する会長声明」を発表しました.
日本弁護士連合会も各単位会も,以前から同様の声明,意見書を発表しています.
裁判所はそれでも方針を変えることなく,裁判所と弁護士会の間で長年続いてきている争点です.


谷直樹

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by medical-law | 2017-02-10 07:25 | 弁護士会