弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

半田市立半田病院,下大静脈分岐部を損傷し出血性ショックで患者が死亡した事案で250万円示談(報道)

朝日新聞「医療事故で女性死亡 愛知県半田市250万円賠償へ」(2017年5月8日)は,次のとおり報じました.

「愛知県半田市は8日、市立半田病院でがん手術中の事故によって死亡した60代女性の遺族に、解決金として250万円の損害賠償を支払うことを明らかにした。

 病院によると、2015年8月、産婦人科統括部長だった50代男性医師の執刀で、子宮体がんの女性から子宮などを摘出する手術をした。リンパ節に見つかった微少な出血を電気メスで止めようとした際に下大静脈分岐部を損傷し、大きな出血が起きた。血管外科医にも応援を求めて止血を試みたが完全には止血できずに手術を終了。女性は翌日、出血性ショックで死亡した。執刀した医師は手術経験が豊富だったという。

 石田義博院長は「止血方法が明らかに間違っていたとは言えず、重大なミスはなかった。遺族にも事故の経過を説明し、納得してもらった」と話した。」


これは,私が担当したものではありません.
どのようにして,この金額になったのかはわかりませんが,250万円という金額は,因果関係まで全部認めたとはいえないでしょうが,義務違反があることを前提とする金額と考えてよいでしょう.
市立半田病院ということで,1995年 6月の腹腔鏡下肝切除医療事故とそれを契機とする「医療事故市民オンブズマン メディオ」を思い出しました.

谷直樹

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by medical-law | 2017-05-08 23:43 | 医療事故・医療裁判