弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

日本産婦人科医会の全国調査,2016年の分娩中無痛分娩が5.2%,その58%が診療所(報道)

b0206085_12573053.jpg日本産婦人科医会が,6月に,全国の分娩を扱う約2400の医療機関に過去3年間の実施状況を聞いたところ約4割から回答があったとのことで,その内容が公表されました.

無痛分娩の実施率;
2014年度は3.9%
2015年度は4.5%
2016年度は5.2%

2016年度の無痛分娩による出産約2万1000のうち
病院での実施は約8850件(病院での出産数の4.7%)
診療所(医院)での実施は約1万2150件(診療所での出産数の5.6%)

NHK「無痛分べんの約6割 診療所で実施」(7月20日)によれば,「日本産婦人科医会の石渡勇常務理事は「無痛分べんは適切に行えば安全だが、麻酔による中毒症状や合併症を引き起こす可能性がある。診療所では対応しきれないケースがあるので、地域の医療機関と連携する態勢づくりが必要だ」と話しています。」とのことです.

読売新聞「無痛分娩 6割が診療所、16年度調査…欧米は大病院主流」(7月20日)によれば,「無痛分娩が普及する欧米では、産科医、麻酔科医、新生児科医がそろった大病院で行うのが主流だが、国内では小規模な医療機関に広がっていた。無痛分娩を巡っては、最近、大阪、兵庫、京都の4医療機関で計6件の産科麻酔を巡る事故が発覚したが、6件のうち5件が診療所での事例だった。」「無痛分娩を巡り重大事故が相次ぎ発覚する中、小規模な医療機関でより多く行われている実態が判明し、安全な体制整備の必要性が浮き彫りになった。調査結果は近く発足する厚生労働省研究班で分析し、安全対策に生かす。」とのことです.

この調査により,問題の所在が浮かび上がってきたようです.
研究班の検討に注目したいと思います.

谷直樹

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by medical-law | 2017-07-20 22:20 | 無痛分娩事故