弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

右陪席と左陪席

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医療事件は3人の裁判官の合議体が担当することが常です.
法廷では,裁判長が中央に座り,裁判長の右側に右陪席の裁判官,裁判長の左側に左陪席の裁判官が座ります.
傍聴人からみると,左右が逆ですが,「右陪席」,「左陪席」は,裁判長から見たものなのです。京都の左京区,右京区と同じです.天帝は北辰に座して南面す,という陰陽五行説が流行った頃の中国の影響で,天皇陛下が南を向いて座ったときの視点で,左右が決められました.
東京地裁の「橘会」は,もちろん右近の橘にちなみ,右陪席裁判官の集まりです.

ところで,右陪席裁判官のほうが左陪席裁判官より経験がある先輩です.
つまり,右が上位です.
日本は伝統的に左上位で,今でも円卓では最上位の人の左側が第2順位の人の席,最上位の人の右側が第3順位の人の席となっています.
これに対し,西洋では右上位です.
裁判官の席が右上位なのは,西洋式(国際ルール)なのです.
そのため,日本式で左大臣のほうが右大臣より上位なのに,西洋式で右陪席裁判官のほうが左陪席裁判官より上位という事態が生じているのです.

最高裁では,裁判長が真ん中に座り,着任が古い裁判官が裁判長の右,次に古い裁判官が裁判長の左,その次に古い裁判官が右の右,その次に古い裁判官が左の左・・・というように右上位です.

ちなみに,外科手術では,普通,執刀医が患者の右側に立ち,第1助手が左側に立ち,第2助手が執刀医の横に立ちます.ベテラン医師が執刀医をつとめるとは限らず,助手としてサポートすることもあります.


谷直樹

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by medical-law | 2017-08-27 00:24 | 司法