弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

高山赤十字病院のCT画像の肝腫瘍見落とし事案で注意義務違反を認めた名高判が確定(報道)

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朝日新聞「医師の注意義務違反が確定 名古屋高裁判決」(2017年9月8日)は,次のとおり報じました.

「代理人の弁護士などによると、女性はC型肝炎ウイルスを患って通院。07年10月のCT検査の画像に肝腫瘍が映っていたという。女性は翌年11月に死亡(当時75)。遺族はCT検査時に医師が腫瘍に気づき、切除手術などをしていれば延命できたとして、11年1月に岐阜地裁に提訴した。

 15年4月の地裁判決(武藤真紀子裁判長)、今年2月の名古屋高裁判決(藤山雅行裁判長)とも、CT検査画像で肝臓の病変を発見できたとして、医師の注意義務違反を認定。発見が遅れたことで女性が適切な治療を受けられなかったとして、病院側に慰謝料450万円などの支払いを命じた。病院側は最高裁に上告したが受理されず、高裁判決が確定した。」


上記報道の件は私が担当したものではありません.
長良橋通り法律事務所の横山文夫先生が担当した事件です.

癌の見落とし事件は,発見時点の癌の進行度,癌の種類,実際に亡くなるまでの経過などにより,延命できたであろう年月の認定が異なり,したがって賠償額も異なります.

上記報道の件は,CT検査の画像に映っていたいうのですから,注意義務違反は明らかです.
過失時点が2007年10月で,死亡時点が20008年11月ですから,2007年10月に肝腫瘍に気付き手術した場合いつまで生きられたかの立証が問題になり,裁判所は450万円の賠償を命じたのだと思います.


谷直樹

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by medical-law | 2017-09-09 02:54 | 医療事故・医療裁判