弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

大阪市立総合医療センターの凍結保存精子の無断処分事件,大阪地裁で100万円和解(報道)

共同通信「凍結精子の無断処分、和解 大阪、夫婦に解決金支払い」(2017年10月4日)は次のとおり報じました.

「大阪市立総合医療センターで凍結保存中の精子を無断で処分されたとして、大阪府池田市の夫婦が、運営する大阪市民病院機構と担当した産婦人科医師に計1千万円の損害賠償を求めた訴訟は4日、病院側が解決金100万円を支払うことなどを条件に大阪地裁(比嘉一美裁判長)で和解が成立した。

 夫婦は会社員の北村哲也さん(32)と妻(30)。和解条項には解決金のほか、病院側が書面で確認せずに凍結精子を処分したことに対する「遺憾の意」を表明し、今後の再発防止に取り組むことが盛り込まれた。

 哲也さんは「今後、同じようなことが起きないよう約束してくれたので安心した」と話した。」


これは,私が担当したものではありません.
以前,弘前で予定停戦に対処しなかったために5個の卵子が失われた事件も訴訟上の和解で終了したと報じられていました.
一般に,不妊治療中の事故は責任が明らかで,賠償額は少額のため,裁判前に解決することも少なくないので,報道の件も訴訟前の解決ができなかったか。と思います.
賠償のみならず,謝罪,再発防止を含む訴訟上の和解が成立したのは,よかったと思います.


谷直樹

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by medical-law | 2017-10-04 23:27 | 医療事故・医療裁判