弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

『珈琲店タレーランの事件簿―また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』

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『珈琲店タレーランの事件簿―また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』(宝島社文庫)は,珈琲店タレーランの事件シリーズの第一作です.

かつてミステリーは,、横溝正史氏らの連続殺人などの本格系,松本清張氏らの壮大な社会派系,綾辻氏らの新本格派などが主流でしたが,最近の流行は北村薫氏らの身近な(アディーレな)謎解きもの(日常の謎系)です.
謎と謎解きのためだけに人物が配置される傾向もあったかつての本格系と違い,日常の謎系の『珈琲店タレーランの事件簿』は,人物が謎を秘めており,人物が魅力となっています.
見事な伏線が張られていて,読み返すと,あーそうだったのか,となります.

探偵役は,聡明な24歳のバリスタ切間美星です.
「黒髪は短めのボブ」,「丸顔に黒めがちの目がどことなく愛嬌のある印象」と描写されています.
私は,清野菜名さんでは元氣すぎる気がしますし,広瀬すずさんでは若すぎる気がしましたので,勝手に(この本が書かれた当時の)満島ひかりさんをイメージして読んでいました.
へたな推理を述べ,切間美星に「全然違うと思います!」と言われ続けるワトソン役のアオヤマは青山ではありません.

富小路通りを北上し,二条通との交差点を少し過ぎたあたりに,<純喫茶 タレーラン コチラ>のレトロな電気看板がある...
珈琲店タレーランの最寄りのバス停は裁判所前です.つまり,京都地裁の少し南にある設定です.
古都京都にはミステリーが似合いますが,コーヒーミステリーは珍しいです
ブルーマウンテン,キリマンジャロ,モカ,トラジャ,ハワイコナなどコーヒー豆からとられた人物が登場し,コーヒー蘊蓄も豊富に散りばめられています.

作者の岡崎琢磨さんは,1986年福岡県生まれ,京都大学法学部卒業とのことです。

ご一読をお奨めします.タレーランの空気にどっぷりと浸かってください.
あなたは叫ぶでしょう,「出会った!」と.

谷直樹

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by medical-law | 2017-10-15 11:46 | 趣味