弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

薬害オンブズパースン会議,「ベンゾジアゼピン系薬物の『使用上の注意』改訂に対する意見書」

ベンゾジアゼピン系薬物は,日本ではかなり多くの量が消費されており,安易な処方が懸念されています.
薬害オンブズパースン会議は,2017年11月1日,厚生労働省に「ベンゾジアゼピン系薬物の『使用上の注意』改訂に対する意見書」を提出しました。 なお,「現在ベンゾジアゼピン系薬物を服用している患者又は家族の方へ 減薬又は断薬については、主治医と十分に相談しながら、慎重に判断する必要があります。」とのことです.

「意見の趣旨」は次のとおりです.

「ベンゾジアゼピン系薬物の添付文書について、以下のとおり改訂するよう指導すべきである。
(1)連用による薬物依存が「承認用量の範囲内においても」生じうることを明示した上で、「使用上の注意」欄ではなく「警告」欄に記載すること。
(2)以下の2点を「使用上の注意」欄に記載すること。
①連用により、高齢者における、認知症や転倒による骨折のリスクが増加 すること。
②多剤併用によって薬物依存のリスクが高まること。
(3)「用法・用量」欄を改訂し、使用期間(処方継続期間)を原則として4週間以内に限定すること。」


詳しくは,薬害オンブズマンパーソン会議のサイトをご覧ください.


谷直樹

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by medical-law | 2017-11-06 22:46 | 医療