弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

神戸市地裁姫路支部平成29年12月11日判決,受刑者のギプス固定などの処置の医療過誤を認め約2800万円の賠償を命じる(報道)


朝日新聞「服役中の脱臼で後遺症 国に2800万円賠償命令 姫路」(2017年12月11日)は,次のとおり報じました.

「神戸刑務所(兵庫県明石市)で服役中にひじを脱臼した際、適切な治療を受けられず後遺障害が残ったとして、ナイジェリア国籍の男性(41)が国に慰謝料など約4300万円を求めた訴訟の判決が11日、神戸地裁姫路支部であった。惣脇(そうわき)美奈子裁判長は「2年近く放置された」と述べ、国に約2800万円の支払いを命じた。

 判決によると、男性は服役中の2007年3月、運動中に転倒し、左ひじの関節を脱臼。医師のギプス固定などの処置が十分でなかったため再び脱臼したが、痛みを訴えても、その後の診察では見落とされ、左腕の動かせる範囲が狭まったり筋力が低下したりした。」

 


神戸新聞「服役中に骨折し後遺症 国に2800万円賠償命令」は,(2017年12月11日)は,次のとおり報じました.

「判決によると、男性は服役中の07年3月、運動中に転倒して左肘を脱臼し、外部の民間病院でギプス固定などの処置を受けたが、その後に適切な治療がされず、握力が弱まるなどの後遺症が出た。

惣脇裁判長は「ギプス固定の角度が十分でなかった可能性が高い」と指摘。ギプスを外す際も、回復度合いを確認するレントゲン撮影を受けさせる注意義務を怠ったとし、国の責任を認めた。」


報道の件は私が担当したものではありません.

受刑者にも適切医療を受ける権利は当然あります.判決によると,ギプス固定の際とギプスを外す際の2回,ミスがあったことになります.

谷直樹

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by medical-law | 2017-12-11 21:31 | 医療事故・医療裁判