弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

『青い月の夜,もう一度彼女に恋をする』

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「彼女には,はんなりという言葉がよく似合う。上品でいて,明るく愛嬌があって,飾らなくても,華やかで」
このような人は現実にはあまりいないと思います.でも,こういう人がいたらいいですね.

ブルームーンの光はブルーではない,などと野暮は言わず,ブルームーンの4日間に凝縮された美しい世界にとっぷりと浸るべきでしょう.
傘で星をすくおうとする17歳はいませんが,水を掬すれば月手に在り,と唐の于良史は詠んでいます.

著者のブログによると,イラストレーターげみ氏(京都造形芸術大学美術工芸学科日本画コース卒業)の「星のすくい方」から着想を得て書いたものだそうです.ちなみに,げみ氏の「星のうつわ」という傘が来年1月に発売されます.

はんなりという言葉がよく似合う彼女も,実はブルームーンの力で過去に来ていて,現在あるいは未来で再会する(スキー場で出会った人が実は同じ会社の人だった,という展開と同じ),と予想しましたが・・・外れでした .

作者の広瀬未衣さんは,滋賀県在住です.
嵐山界隈は,渡月橋,中村屋総本店のコロッケ,森嘉の嵯峨豆腐,法輪寺,天龍寺,松籟庵,嵐山駅のキモノフォレストなどが紹介されています.
中村屋総本店のコロッケを食べ,嵐電嵐山から四条大宮へ,阪急で阪急河原町へ,木屋町通りの葉桜を見て,三条のスタバ川床へ,さらに新京極でプリクラを撮り,錦市場で浅漬串を食べ,寺町三条で扇子屋さんと本屋さんに入り,そして鈴虫寺(華厳寺)の幸福地蔵さんに願をかける,これが一夜のデートというのは明らかに詰め込みすぎですが,広瀬未衣さんのサービス精神のあらわれでしょう.

サッカーについてはあやふやなところがあり,2010年に「京都パープルサンガ」と言うのはおかしいですし,2019年は勢いで書いた感じがありますが,兎も角ハッピーエンドでよかったです.
主人公が「谷」という名前なのもよかったような.

これは,はんなり度満点の作品です.

谷直樹

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by medical-law | 2017-12-16 00:01 | 趣味