弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

東京高裁長官に林道晴氏,大阪高裁長官に小泉博嗣氏

最高裁判所裁判官に就任する深山卓也東京高裁長官の後任は現最高裁首席調査官の林道晴氏(東大卒,司法修習34期,60歳),1月23日に定年退官する井上弘通大阪高裁長官の後任は現司法研修所長の小泉博嗣氏(京大卒,司法修習31期,64歳),と発表されました.
全国に3000人弱いる裁判官のなかで,高裁長官のポストに到達するのは一握りのエリートだけです.
とくに,東京高裁長官は,最高裁判所裁判官に最も近いポストです.最高裁判所の裁判官は70歳に達したとき退官しますが,高裁,地裁,家裁の裁判官は65歳が定年です.林道晴氏は第一線で裁判を担当していた期間より民事局等で司法行政実務を担当していた期間が長く,貴重な人材です.林道晴氏は最高裁判所裁判官まで進むでしょう.

【追記】
東京高裁長官,大阪高裁長官任命に伴う玉突き人事は次のとおりです.

最高裁首席調査官に,尾島明氏(司法修習37期,現東京高裁部総括判事)が,
東京高裁部総括判事に,(司法修習35期,現名古屋家裁所長)が,
名古屋家裁所長に,鹿野伸二氏(司法修習37期,現広島家裁所長)が,
広島家裁所長に,吉村典晃氏(司法修習38期,現横浜地家裁川崎支部長)が,
それぞれ平成30年1月9日に発令されます.

司法研修所長に,永野厚郎氏(司法修習35期,現東京高裁部総括判事)が,
東京高裁部総括判事に,秋吉仁美氏(司法修習35期,現さいたま家裁所長)が,
さいたま家裁所長に,孝橋宏氏(司法修習33期,現名古屋高裁部総括判事)が,
名古屋高裁部総括判事に,松並重雄氏(司法修習36期,現仙台家裁所長))が,
仙台家裁所長に,窪木稔(司法修習36期,現秋田地家裁所長)が,
秋田地家裁所長に,土田昭彦氏(司法修習39期,現東京高裁判事)が,
それぞれ平成30年1月29日に発令されます.

谷直樹

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by medical-law | 2017-12-19 23:48 | 司法