弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

神戸市立医療センター西市民病院,胸腔鏡下手術の血管損傷,大量出血事案で7000万円和解(報道)

神戸新聞「手術で後遺症女性 7千万円支払いで病院側と和解」(2018年1月9日)は,次のとおり報じました.

「神戸市立医療センター西市民病院(神戸市長田区)で手術を受け、高次脳機能障害を負ったとして、同市兵庫区の40代女性が慰謝料など約8800万円の損害賠償を求めた訴訟が9日までに、神戸地裁で和解した。同病院を運営する地方独立行政法人「神戸市民病院機構」(同市中央区)が女性に7千万円を支払う。

 和解は昨年12月25日付。同機構や主治医らが「医療事故の発生について遺憾の意を表明する」といった内容も盛り込まれた。

 訴状によると、女性は2012年8月、同病院で胸腔鏡による腫瘍の摘出手術を受けた際、医師が血管を損傷したため大量に出血。低酸素脳症となり、知的低下や記憶障害などを負った。女性は15年3月に提訴し、「医師が注意を怠って血管を損傷させた。大量の出血を止血し、輸血などをする体制を整えてもいなかった」などと主張していた。

 同病院は取材に対し、「今後も再発防止に努めていきたい」としている。」


報道の件は,私が担当したものではありません.
手術時の血管損傷,止血不成功による大量出血の事案は,私も複数担当しています.病院側が不可避の合併症を主張することも多いのですが,具体的に経過を検討すると病院に責任のあると考えられる事案も多いです.とくに,胸腔鏡下手術,腹腔鏡下手術における血管損傷,止血不成功による大量出血の事案ては,合併症の説明を鵜呑みにせず,弁護士に相談したほうがよいと思います.


谷直樹

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by medical-law | 2018-01-10 05:58 | 医療事故・医療裁判