弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

国立病院で正常値と異常値の判定を7年以上にわたって取り違え(報道)

NHK「国立精神・神経医療研究センター病院で血液検査など判定ミス」(2020年10月23日 )は次のとおり報じました.

「東京小平市にある国立精神・神経医療研究センター病院で、電子カルテの記載ミスが原因で、血液検査などの正常値と異常値の判定を7年以上にわたって取り違えていたことが分かりました。
取り違えは460件余りに上っていますが、治療への影響はなかったとしています。
国立精神・神経医療研究センター病院によりますと、電子カルテの記載が誤っていたのは、平成24年12月から先月15日にかけて行われた血液検査などの結果です。

このうち食道がんや、骨粗しょう症などのリスクを判断する合わせて19の項目で誤った基準値が記載されていたということです。

この結果、本来は異常値なのに正常値と判定されたり、逆に正常値なのに異常値だと判定されていたケースが322人で、合わせて467件確認されたとしています。

治療への影響はなかったということです。

病院は、ミスが起きた理由について、検査を委託していた会社から基準値を変更する通知が届いていたのを担当者が見落としたり、基準値の入力を誤ったりしていたためだとしています。

国立精神・神経医療研究センター病院の中込和幸病院長は会見で「あってはならない問題で、複数の職員で定期的に確認するなど、再発防止に取り組んでいきたい」と述べました。」


上記報道の件は私が取り扱ったものではありません.
7年も誰も気づかなかったのは不可解です.
治療への悪影響がなかったのは幸いです.

谷直樹

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by medical-law | 2020-10-24 06:06 | 医療事故・医療裁判