弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2011年 03月 25日 ( 2 )

日本産科婦人科学会の「水道水について心配しておられる妊娠・授乳中女性へのご案内」について

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日本産科婦人科学会は,平成23 年3 月24 日「水道水について心配しておられる妊娠・授乳中女性へのご案内」を発表しました.

日本産科婦人科学会は,一日1リットルの水を280日間飲むとして「総被曝量(マイクロシーベルト)=(摂取ベクレル総量)×2.2÷100」の計算で求めた総被曝量が50,000 マイクロシーベルト(50 ミリシーベルト)未満であるから健康被害は起こらないと推定するのです.

1リットルの根拠は書いてませんが,成人では一日体重1㎏当たり50mlの水分を必要としますので,体重50kgなら必要水分量は2.5リットルですが,スープや野菜など食事から摂る水分量約1.5リットルを引いて1リットルと考えているのでしょう.

スープ,味噌汁,汚染水で炊いたご飯,汚染水で洗った野菜から体内に取り込まれる量については,計算にはいっていないようです.さらに,空気から取り込まれる量についても,計算にはいっていません.

これは,放射能活性を持ったヨウ素を体内に取り込んだ場合の計算として適切なのでしょうか?半減期の長いセシウムを取り込んだ場合も同じ計算なのでしょうか?

日本産科婦人科学会の結論は,

「現時点では妊娠中・授乳中女性が軽度汚染水道水を連日飲んでも、母体ならびに赤ちゃん(胎児)に健康被害は起こらないと推定されます。また、授乳を持続しても乳幼児に健康被害は起こらないと推定されます。」

ということなのですが,

しかし、胎児・乳幼児は成人に比べ被曝の影響を受けやすいとされており、被曝は少ないほど安心です。したがって、軽度汚染水道水以外の飲み水を利用できる場合には、それらを飲用することをお勧めします。」

「妊娠中女性は脱水(体の中の水分が不足すること)には特に注意する必要があります。したがって、のどがかわいた場合は決してがまんせず、水分を取る必要があります。のどがかわいた場合には、スポーツドリンク、ミネラルウォーター、ジュース、牛乳などがお勧めです。」

「母乳中に分泌される(出てくる)放射能活性を持ったヨウ素は母体が摂取した量の4 分の1 程度と推測されますが、確定的なことはわかっていません。」


とも述べています.

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谷直樹
by medical-law | 2011-03-25 11:10 | 脱原発

大阪疎開

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事務局Iです.
地震直後から,一時,大阪の実家に帰省していました.

直接の影響がほとんど無い関西でも,取引先が被災していたり,お祝いのイベントなどは自粛されていたりして,街にも普段の活気がありません.

東京へ戻るために,テイッシュや電池などを買いにスーパーに行くと,都内の平常時の半額くらいの値段で売っていて,さすが,大阪だなあ,と少し嬉しくなりました.

実家でゆっくりできるのは,このところ,数年おきくらいになってしまっていたのですが,こんなときですが,久しぶりにのんびりと羽根を伸ばしてきました.

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by medical-law | 2011-03-25 08:49 | 脱原発