弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2011年 06月 11日 ( 3 )

夏の旅行

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事務局Hです.
毎年夏休みは旅行に出掛けるのですが,今年はどこに行こうか,あれこれ悩み中です.

今年は学生時代のバンド仲間4人で国内旅行をしようと話しているのですが,
女4人ともなると,個人の自己主張が激しく,
あそこは今度彼氏と行くから,あそこは友達と行くから,あそこは去年行ったから,暑すぎるところは嫌・・・等々,なかなか場所が決まりません.

付き合いも10年近く,メンバー間で役割分担ができているので,場所さえ決めてしまえばあとは早いのですけれど・・・
この際,国内にこだわらず,近くて安く行くことができる海外でも良いな,と思いはじめました.

このままですと,企画倒れになってしまいそうな予感がするのですが,
一人が来年結婚するので,結婚前になるべく遊んでおきたいと思っています.

谷直樹法律事務所
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by medical-law | 2011-06-11 12:12 | 休暇・休日

新潟県立加茂病院,内科医がCT検査結果を見ず患者死亡,約1965万円で和解

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◆ 事案

読売新聞「県立2病院の医療ミス県、計2765万円支払いへ」は次のとおり報じています.

「加茂病院では、三条市の60歳代の男性患者に2003年春、コンピューター断層撮影法(CT)で肝臓がんが疑われる検査結果が出たが、内科の担当医がカルテに張られた検査結果を見ずに放置。約1年8か月後、別の病院でがんの全身転移が判明し、男性は05年6月に亡くなった。遺族は08年、県に損害賠償を求め新潟地裁に提訴。県は裁判所が示した約1965万円を支払うとの和解案を受け入れる。」

内科の担当医が,カルテに張られた.肝臓がんが疑われるCT検査結果を見ずに,放置した事案です.

◆ 感想

私が以前担当した肝臓がんの見落とし事件でも,医師はカルテを見ていませんでした.胃がんの見落とし事件でも,医師は検査記録を見ていませんでした.
本来,検査記録の結果を見ないで,診療できるはずはないのですが...ときどきこういうことがあります.

谷直樹
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by medical-law | 2011-06-11 07:13 | 医療事故・医療裁判

新潟県立中央病院,人工心肺装置の誤接続で空気注入事故,賠償金800万円

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新潟県立中央病院で,平成21年12月,急性大動脈解離で緊急手術を受けた患者(60代,女性)に,人工心肺装置の接続ミスから,心臓の血液が吸引されず,逆に1~2分間,空気が注入される事故がおきました.



病院によると,事故との因果関係は不明ですが,患者は,手術前後に脳梗塞となり,筋力低下や視野がぼやけるなどの後遺症を負いました.

患者は,平成22年3月に退院後もリハビリを続けています.

◆ 対応

矢沢正知院長は「患者やご家族に心からおわび申し上げる。再発防止に全力を尽くしていきたい」と述べました.
新潟県は賠償金800万円を女性側に支払う方針です。
県は関係者の処分を検討しているとのことです.

中日新聞「装置接続ミスで心臓に空気 新潟県立病院、女性患者に」ご参照

◆ 感想

賠償金800万円を支払えばすむというものではありません.担当者を処分すればそれですむというものではありません.事故原因と具体的な再発防止策を明示してほしいと思います.

平成21年2月23日に鹿児島大学病院で,人工心肺の空気誤送事故が起き,「人工心肺事故再発防止検討委員会報告書」,「人工心肺装置の安全使用に係わる検証委員会報告書」がまとめられ,同年8月3日には同病院のサイトに掲載されました.
「人工心肺装置の安全使用に係わる検証委員会」(6名中4名が外部委員)の「人工心肺装置の安全使用に係わる検証委員会報告書」には,次の点が明記されています.

「医療安全では研修の受講や演習だけではなく,能力管理が求められている.また,人工心肺業務は連続監視であり,役割分担も明確にする必要がある.」
「大動脈遮断解除などの重要な鉗子捜査は,指差し呼称による確認,ルートチェックが必須であり,機器操作の手順も明記する必要がある.」
「人工心肺標準マニュアルに空気誤送などの重大事故が起こったときの対処法の追記の必要がある.」


人工心肺装置使用中の空気誤送による医療事故の検証について」ご参照

さらに,日本心臓血管外科学会は,
「2011年9月10日開催の日本心臓血管外科学会理事会で,最近の人工心肺関連の医療事故に関して検討した結果,再発防止策(添付文書)を会員各位に安全情報として周知することを決定しました。さらに,2007年4月に日本体外循環技術医学会から発表された「人工心肺における安全装置設置基準」の勧告を会員各位に改めて周知し,必須項目(別記に抜粋)については迅速に導入し,安全装置の設置徹底を勧告します。」
と事故の再発防止に努めていました.

・人工心肺における安全装置設置基準 ・人工心肺装置の標準的接続方法およびそれに応じた安全教育等に関するガイドラインの確認と徹底のお願い 」ご参照

今回の新潟県立中央病院の接続事故は,外部委員を含む事故調査を行い,どのようにして起き,どこに原因があったのか,を示し,具体的な再発防止策を明示すべきと思います.

臨床工学士が接続を誤ったとのことですが,人工心肺における安全装置設置基準が守られていたのか,人工心肺装置の標準的接続方法およびそれに応じた安全教育等に関するガイドラインの確認と徹底が行われていたのか,病院の安全体制についての検証が必要と思います.

谷直樹
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by medical-law | 2011-06-11 06:24 | 医療事故・医療裁判