弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2011年 09月 03日 ( 1 )

甲府市立甲府病院事件の謎

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◆ 医師は本当に知らなかったのでしょうか?

本来は医師が決めるべきなのに,医師が知らなかったなどということが,本当にあるのでしょうか?

12年間も続いていたことを考えれば,もし医師が誰1人知らなかったとすれば,他の病院でも医師は適正量を知らない,ということになる筈です.医師が決めるというのは建前で,実際は,医師は量に無関心,というのが実態なのでしょうか.もし,そうだとすると,全国的に実態を調べた方がよいことになります.

そのような動きがないところからすると,医師は,実は知っていて,放射線技師に押し切られた,黙認していた,という可能性も考えられます.

どちらにしても,医師の責任は生じますが,知らなかった,というのと,知っていて黙認していた,というのは。だいぶ事情が違います.

◆ 放射線技師に何のメリットがあるのでしょうか?

保険をとおらないからと実際に使用した量を記載せず,保険にあわせた量を記載していたことから,適正量ではないことは知っていて,危険性も認識していたのではないかと思われます.
では,どうして,このようなことを行ったのでしょうか.
時間短縮? 
しかし,放射線技師の勤務時間が減るわけではないでしょう.
明瞭に映ることで,医師から「もっとはっきり映らない?」と言われないで済む.
しかし,それにしては量が多すぎます.

◆ 単独犯行なのでしょうか?

12年間も誰にも知られず,などということが本当にあるのでしょうか?

ますは,事実確認が必要でしょう.

◆ 誰にいつどのように使用されたのでしょうか?

病院が,使用状況を調べ,該当患者全員に具体的な使用日,使用量,その危険性の程度を伝えるべきでしょう。

◆ 検査は? 治療は?

内部被曝に対しては,どのような治療があるのでしょうか。テクネチウム排出を促進する方法はあるのでしょうか?


【追記】
甲府市立甲府病院,技師が単独でマニュアル作成し,それが誤っていた可能性が指摘されています.

読売新聞「84人に放射性物質を過剰投与…検査マニュアルに問題か 市立甲府病院推奨値、3倍超記載も」(平成23年9月5日)は次のとおり報じてます.

「市立甲府病院の放射性物質を使った検査に関するマニュアルは、男性技師が約10年前に一人でまとめ、若手技師たちが検査方法を学ぶ仕組みになっていた。このマニュアルでは腎臓検査について、日本核医学会推奨の3倍超の放射性物質を投与する記載があったことを、病院側が明らかにしている。」

謎が解けてきましたが.
しかし,マニュアルを技師が単独で作成することはないはずですが...
それが事実なら,どうしてそんなことが起きたのでしょうか?

谷直樹
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by medical-law | 2011-09-03 02:50 | 医療事故・医療裁判