弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2011年 09月 09日 ( 5 )

日本病理学会,9月23日市民公開講座「医療安全と解剖」

9月23日に,日本病理学会主催の市民公開講座「医療安全と解剖」 が開催されます。
事前申し込みが必要です.⇒ 日本病理学会

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【日時】9月23日(祝)14:00~17:00 
【会場】東京大学 本郷キャンパス山上会館

【内容】
座長:深山正久氏(東京大学大学院医学系研究科 病理学講座 人体病理学・病理診断学分野)      
   黒田誠氏(藤田保健衛生大学医学部 病理診断科)

1. 「日本医療安全調査機構」が目指すもの
   原義人氏(日本医療安全調査機構 中央事務局長、青梅市立総合病院 院長)

2. 死亡原因調査と再発防止を目的にする第三者機関の設立を
  永井裕之氏(医療の良心を守る市民の会 代表)

3. 診療関連死調査制度に求めるもの(報道及び遺族の視点から)
   原昌平氏(読売新聞大阪本社)

4. 安全な医療をめざして ~患者の立場から
   加藤良夫氏(栄法律事務所)

5. 診療関連死と病理解剖
   黒田誠氏(藤田保健衛生大学医学部 病理診断科)

6. 診療関連死と監察医制度
   福永龍繁氏(東京都監察医務院 院長)

7. 診療関連死と法医解剖
   吉田謙一氏(東京大学大学院医学系研究科 法医学講座)

【主催】日本病理学会
【後援】東京都福祉保健局、日本法医学会、日本医療安全調査機構、医療事故情報センター、医療の良心を守る市民の会

谷直樹
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by medical-law | 2011-09-09 23:59 | 医療事故・医療裁判

医療の良心を守る市民の会,9月26日,シンポジウムin札幌『患者と医療者が手をつなぐためにすべきこと』

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医療の良心を守る市民の会が,9月26日,札幌の国際ホールで,シンポジウムを開くそうです.お近くで関心のある方には,ご参加をお奨めいたします.定員120名 (事前登録優先,登録はチラシご参照)

『ほんとうのことを知るのが,なぜ難しい? 患者と医療者が手をつなぐためにすべきこと』
テーマ:「医療安全と医療事故」~医療者と患者の対話:情報開示・事故調査・説明の必要性~

【日時】  2011年9月26日(土)13時30分~16時45分
【会場】  国際ホール(札幌国際ビル8階)
【内容】
座長:隈本 邦彦 氏(江戸川大学メディアコミュニケーション学部教授)
    加部 一彦 氏(愛育病院医療安全管理室室長)

1.シンポジウム
南須原 康行 氏(北海道大学病院 安全管理部准教授)
岡本 左和子 氏(東京医科歯科大学大学院 医療政策学講座博士課程)
永井 裕之 氏(医療の良心を守る市民の会 代表)

2.パネルディスカッション
上記3名に加えて下記のパネリストが参加します
森 利光 氏(札幌徳州会病院院長)
安井 はるみ 氏(四谷メディカルキューブ 看護部長)
豊田 郁子 氏(「架け橋」研究会 代表)

【主催】医療の良心を守る市民の会
【共催】架け橋 ~患者・家族との信頼関係をつなぐ対話研究会
    患者の視点で医療安全を考える連絡協議会
【後援】特定非営利活動法人 患者のための医療ネット


【追記】
毎日新聞「シンポジウム:医療安全と事故テーマに--札幌で24日 /北海道」(平成23年9月22日)に,次のとおり掲載されています.

「患者と医療従事者らで作る「医療の良心を守る市民の会」が24日午後1時半、札幌市中央区の札幌国際ビル国際ホールで「医療安全と医療事故」をテーマにしたシンポジウムを開く。

 同会は06年、病院が消毒液を点滴するミスで99年に妻を亡くした永井裕之さん(70)=千葉県浦安市=らが設立。医療事故被害者だけでなく医師や看護師、弁護士らが一緒になって「うそをつかない医療」の実現を求める活動を続けている。

 札幌でのシンポジウム開催は初めてで、医療者と患者の対話や情報開示の必要性、厚生労働省や日本医師会などが議論を進めている専門家による医療事故調査機関のあり方などを議論する。道内からも南須原康行・北大病院安全管理部准教授、森利光・札幌徳洲会病院長がパネリストとして参加する。

 永井さんは「医療者と患者が対立するのではなく、手をつなぐために何をすべきかを、幅広い層で考えていきたい」と話している。無料で先着120人。申し込みは永井さん(ファクス047・380・9806)。【清水健二】」


谷直樹
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by medical-law | 2011-09-09 21:19 | 医療

福岡県弁護士会・九州弁護士会連合会,9月10日,プレシンポジウム『患者の権利の法制化を目指して』

b0206085_17251749.jpg◆ プレシンポジウム『患者の権利の法制化を目指して』

人間の尊厳,最善で安全な医療を平等に受ける権利,自己決定権など患者の基本的権利や,国の医療供給体制整備義務について医療の基本法によって立法化することが必要不可欠です.

福岡県弁護士会・九州弁護士会連合会は,9月10日,日弁連のシンポジウムに先立って,プレシンポジウム『患者の権利の法制化を目指して』を開くそうです.お近くで関心のある方は,参加されるとよいと思います.

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【日時】  2011年9月10日(土)午後1時30分~5時
【会場】  ガスホール
【プログラム】
第1部(午後1時30分~2時30分)
「福岡県内における医療実態調査報告」
「当事者の声」 千鳥橋病院ソーシャルワーカー
救急,周産期,小児,過疎地,貧困,外国人,被拘禁者の7分野について,医療機関等からのヒアリングの調査報告と,当事者の方から現場の状況を直接お聞きする.

第2部(午後2時40分~5時)
「患者の権利の法制化に関するパネルディスカッション」
患者の権利の法制化の必要性・内容についてのパネルディスカッション.

◆ 報道

「◇患者の視点で調査・分析
 弁護士が患者の視点で県内の医療の実態を分析するシンポジウムが10日午後1時半から、博多区千代のガスホールで開かれる。医療過誤訴訟を手がける弁護士らが、貧困▽過疎地域▽救急▽外国人--などの切り口で多角的に県内の医療の実態や課題を調査・分析した初めてのシンポで、主催する県弁護士会は「医療に関心のある市民に広く参加してほしい」と来場を呼びかけている。入場無料。

 調査には約20人の弁護士が当たった。「貧困」では国民健康保険料の滞納状況などについて調査。保険料を払えない世帯には保険証の代わりに資格証明書が交付されるが、福岡市ではその交付率が10年5月末時点で、全国の政令指定都市間で最悪となっていることなどが明らかになった。

 また「過疎地域」では山間部の多い八女市の状況などを弁護士が実態調査。周辺町村との合併を機に無料送迎バスが廃止されたため、患者の通院頻度が減った地区もあることなどが分かった。

 当日は、調査に当たった弁護士らの報告と、県医師会幹部らを招いたパネルディスカッションの2部構成。パネリストを務める小林洋二弁護士は「多くの市民に現在の県内の医療の実態や課題を把握してもらいたい。医療崩壊が問題化する中、患者の権利の法制化に向けて弾みをつけるシンポにしたい」と話している。問い合わせは092・741・6416。【岸達也】」


毎日新聞「シンポジウム:県内医療の実態知って--県弁護士会、10日に /福岡」ご参照


【追記】
毎日新聞「シンポジウム:患者の権利法制化で 問題点や目的など議論--福岡 /福岡」(平成23年9月13日)は,次のとおり報じました.

「シンポジウム「患者の権利の法制化を目指して」が10日、市民や医療関係者ら約100人が参加して福岡市博多区であり、患者の権利保障を巡る問題点や法制化の狙いについて議論を深めた。県弁護士会主催。

 法制化を巡るパネルディスカッションでは、県医師会副会長の野田健一医師が「十分な医療を提供できない医療過疎地域もある。そのような条件で一律患者の権利を守ることができるのか。細かな法制化が現場の過重を強いることにならないか心配」と話した。

 これに対し、患者の権利法をつくる会事務局長の小林洋二弁護士は「患者の権利にはどのような治療をするかを決める自由権とは別に、平等に医療を受ける社会権的側面がある。誰でも医療へアプローチできる権利を守ることが狙い」と法制化の意義について話した。

 ハンセン病問題に関する検証会議の提言に基づく再発防止検討会座長代理の内田博文・九州大名誉教授は「医療を受けられなければ、患者の自己決定権も絵に描いた餅になる。国や行政、患者、医療従事者の3面構造で考えないといけない」と中長期的な医療政策の重要性を訴えた。

 これに先立ち、救急、過疎地域、貧困など七つの分野について県弁護士会が調べた県内医療実態調査結果を発表。千鳥橋病院(博多区)のソーシャルワーカー、荒木弘幸さんは、60代のアルコール依存症患者が、生活保護が打ち切られ医療費の負担が増えたことを理由に、通院をやめ孤独死した事例などを報告した。【金秀蓮】」


谷直樹
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by medical-law | 2011-09-09 17:11 | 医療

患者の権利オンブズマン東京,2011年10月12日,秋期公開研修講座のご案内

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○日時:2011年10月12日(水)13時から受付
○場所:東京ボランティア・市民活動センターA会議室
セントラルプラザ10階
JR「飯田橋駅」西口より徒歩1分
地下鉄「飯田橋駅」B2b出口より直結
○主催:患者の権利オンブズマン東京
○資料代:500円

○内容:
13:30~15:15
 「本当に困っている・患者への対応,病院への対応」        
 (法律専門相談員 谷直樹)

15:30~16:30
  「医療における無過失補償制度」         
(法律専門相談員 木下正一郎)

☆このような皆さんのための公開研修講座です。
・患者と適切にコミュニケーションがとれるようになりたい医療従事者の方
・医療を受ける時に患者として適切にコミュニケーションをとれるようになりたい方
・患者の権利や医療安全について関心のある方


≪主催・連絡先≫
患者の権利オンブズマン東京
TEL/FAX 03-5363-2052/2053
http://kanjakenri.com/

谷直樹
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by medical-law | 2011-09-09 10:48 | オンブズマン

名古屋大学医学部付属病院,事故調査委員会報告に基づき謝罪(救急外来研修医の腹膜炎見落とし死亡事案)

b0206085_9151085.jpg<◆ 報道

読売新聞「腹膜炎を便秘と診断後に死亡…病院が遺族に謝罪」(平成23年9月8日)は,次のとおり報じました.

「名古屋大学医学部付属病院(名古屋市昭和区)は8日、2009年2月に救急外来を受診した名古屋市の70歳代女性の腹膜炎を発見できずに帰宅させ、翌日に死亡する医療事故があったと発表した。

 同病院によると、女性は同月10日、腹痛や吐き気を訴えて来院。医師になって3年目の40歳代の男性研修医がレントゲン撮影などをしたうえで「習慣性の便秘」と診断し、薬を処方して帰宅させたが、女性は翌11日朝に自宅で意識を失い、別の病院で死亡した。

 女性は来院した時点ですでに大腸に直径1・5センチ程度の穴があいていた疑いが強く、レントゲンにも腹腔(ふくくう)内に空気が漏れ出ている様子が写っていた。

 外部識者らによる事故調査委員会は「研修医の知識・技量では発見できなかったのはやむを得ない」とする一方、「経験豊富な医師なら異常に気付いた可能性が高い」と指摘。国の指針を基にした当時の救急外来部門の取り決めでは、研修医でも3年目からは一人で診療を行い、患者の帰宅の可否を判断できることになっていたため、「救急専門医らが研修医の経験不足を補ったり、指導したりする体制を強化すべき」などと提言した。

 名大病院は体制の不備を認めて遺族に謝罪し、今年8月に示談が成立。救急部門の指導医や専従医師を事故当時の3倍の計21人に増やすなどして再発防止を図っているという。女性の長女は8日、弁護士を通じ、「同じことが起きないように委員会の提言を守ってほしい」とコメントした。」


◆ 感想

経験の少ない医師と経験豊富な医師では,同じものを見ても,その判断が大きく異なることがあります.
さらに,救急外来では,本件のように,医師の判断が治療の遅れを招き,不幸な結果に至ることもままあります.

私が取り扱っている救急の事案でも,他の病院の医師から意見を聞くと,経験の少ない医師の誤った判断が患者の死亡を招いている,と考えられました.

もちろん,単に損害賠償金を得るだけなら病院を被告に裁判を行えばすむことですが,それでは,その医師個人の判断ミスの問題だけにとどまり,病院が経験の少ない医師に任せきりにしている現状を真に反省し,事故を教訓にした再発防止ができるかは不確実です.
病院自らが公正な事故調査を行うことで真の反省が生まれ,実効的な再発防止につながると考え,私は,病院に,事故原因を究明し再発防止のために,外部委員をいれた公正な院事故調査委員会設置を求めています.

なお,名古屋大学医学部付属病院の事故報道が多いように感じられるかもしれませんが,同病院が積極的に事故調査を行い,公表しているためで,他の大学病院より医療の質が劣るわけではありません.
同病院では,このように,事故調査に基づき具体的実効的な再発防止策がとられることにより.患者の安全と医療の質が向上していく,と思います.

谷直樹
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by medical-law | 2011-09-09 01:43 | 医療事故・医療裁判