弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

2011年 09月 16日 ( 3 )

スモークフリーキャラバン,9月17日横浜を出発,神戸へ向かいます

b0206085_22424893.jpg以前は,「喫煙自由」,「タバコ無料」などと誤解されることもあったようです.
最近は,この言葉もだいぶ浸透してきました.
「スモークフリー」は,「タバコの煙からの解放」を意味します.

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スモークフリーキャラバン隊は,明日9月17日神奈川(横浜)を出発し,9月23日兵庫(神戸)集会に向かいます.
キャラバン隊長は,渡辺文学さん(タバコ問題情報センター代表理事)です,

途中,各地で,関係団体との交流を持ち「兵庫県受動喫煙防止条例の制定」を訴え,また各府県の知事・議長宛に「受動喫煙防止条例の早期制定を求める要望書」を提出します.
スモークフリーキャラバンの日程は,以下のとおりです.

◆ 9/17(土)

16:30 スモークフリーキャラバン出発・激励の会 県民活動サポートセンター
禁煙、分煙活動を推進する神奈川会議

◆ 9/18(日)

12:00 スモークフリーキャラバン歓迎会とパレード JR静岡駅北口
タバコの無い社会をめざす会

◆ 9/19(月・祝)

13:00 意見交換会 藤田保健衛生大学
禁煙医療グループ

16:00 受動喫煙防止条例を考える集い 愛知産業労働センター(ウインクあいち)
子どもをタバコから守る会・愛知

◆ 9/20(火)

10:00 スモークフリーキャラバン意見交換会in岐阜 岐阜県総合医療センター情報交換棟3階大会議室
岐阜県岐阜県総合医療センター 岐阜県医師会 岐阜県歯科医師会 岐阜県薬剤師会 岐阜県教育委員会 岐阜市 多治見市 17学会禁煙推進学術ネット

13:00 受動喫煙防止条例が私たちの未来を救う~神奈川・兵庫・京都、そして滋賀・近江八幡~ 近江八幡市立総合医療センター(よしぶえホール)
近江八幡市立医療センター 近江八幡市蒲生郡医師会 八幡薬剤師会 近江八幡・竜王少年センター 滋賀禁煙推進研究会 びわこ成蹊スポーツ大学 済生会滋賀県病院 大津市民病院 長浜赤十字病院 滋賀県医師会

午後 知事・議長宛要請 滋賀県庁

午後 知事・議長宛要請 京都府庁

18:00 受動喫煙防止条例制定に向けた京都集会 京都ガーデンホテル
京都禁煙推進研究会

◆ 9/21(水)

午前 知事・議長宛要請 奈良県庁

13:00 市長・議長宛要請 橿原市役所

13:30 スモークフリーキャラバンとのエール交換会 橿原市役所 本庁3階第2会議室
健康かしはら応援隊 橿原市 橿原市成人保健推進協議会

16:00 意見交換会 奈良県医師会館
奈良県医師会

18:30 KK奈良勉強会 奈良市保健所
KK奈良 日本禁煙科学会 禁煙マラソン

◆ 9/22(木)

9:30 知事・議長宛要請 和歌山県庁

10:00 スモークフリーキャラバンの会との意見交換会 ホテルアバローム紀の国
タバコ問題を考える会・和歌山

午後 知事・議長宛要請 大阪府庁

18:30 兵庫県受動喫煙防止条例制定に向けて―大阪からのエール― 大阪府立健康科学センター8階会議室
子どもに無煙環境を推進協議会

◆ 9/23(金・祝)

13:30
【第1部】「わが国の受動喫煙防止対策について」―研究発表―
【第2部】同上―シンポジュウム―
【第3部】スモークフリーキャラバンの会との交流会 兵庫県医師会館
同実行委員会財団法人循環器病研究振興財団 兵庫県

詳細は,スモークフリーキャラバンの会のサイトご参照

谷直樹
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by medical-law | 2011-09-16 22:32 | タバコ

高松高裁平成23年9月15日判決(呼吸困難で低酸素脳症となった事案,患者側逆転敗訴)

b0206085_1346819.jpg愛媛新聞「両親側、逆転敗訴 県立中央病院手術遅れ訴訟」(平成23年9月16日)は,次のとおり報じました.

「県立中央病院(松山市春日町、梶原真人院長)で手術を受けた男児(10)に重い障害が残ったのは医師が適切な処置をしなかったからだとして、松山市の両親と男児が県に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が15日、高松高裁であった。杉本正樹裁判長は病院側の過失を認め県に約2980万円の支払いを命じた一審松山地裁判決を取り消し、両親側の請求を棄却した。
 杉本裁判長は「最終手段とされる気管切開以外の方法で気道確保ができない状況にあったとまではいえず、早い段階で気管切開を行うべき義務があったとすることは困難」とし、「県側に過失や債務不履行があったとは認められない」とした。
 判決によると、2002年1月、当時1歳の男児は入院中に容体が急変し呼吸困難となり、医師が気管に管を挿し気道確保を再三試みたが失敗。約2時間半後に気管切開に切り替えたが手術後に低酸素脳症と診断され、障害が残った。」


松山地裁平成21年3月10日判決も,かろうじての一部認容判決だったのですが,高裁判決は患者側完全敗訴となりました.
高裁判決は,気管切開以外の方法で気道確保ができないとはいえない状況と認定しています.ところが,この医師は気道確保ができなかったわけですので,この医師の具体的な気道確保の手技について注意義務違反がないか,が問題になるように思います.

谷直樹
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by medical-law | 2011-09-16 09:36 | 医療事故・医療裁判

徳島県立三好病院,胆道の一部をしこりやむくみと勘違いして切断し,約1315万円で示談

b0206085_910568.jpg

◆ 事案

平成18年6月,60代の女性患者は,胆石による急性すい炎と腹膜炎のために,徳島県立三好病院で,胆のうの摘出手術を受けました.
胆のう周辺の炎症が激しく,医師は,胆道の一部をしこりやむくみと勘違いして切断しました.
医師は,手術中に,この勘違いに気付いて,処置し,患者は退院後に別の病院で患部を安定させる手術を受けました.
患者には,胆道が狭くなる後遺症が残りました.生活に大きな支障はありません.

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◆ 解決

外部委員による「県立病院医療安全対策委員会」は,平成19年,「軽・中度の後遺症が残る医療事故」として県の責任を認めました.
県は女性と損害賠償について協議し,約1315万円を支払うことで,平成23年7月に合意しました.

毎日新聞「手術ミス:県立三好病院,胆道切断女性と和解 /徳島」ご参照

◆ 感想

胆のう周辺の炎症が激しいため,担当医師が誤認したのでしょう.
ただ,医師は,炎症が激しいと誤認しやすいという知見をもっているはずで,ただちに,誤認しやすいから責任がない,ということにはなりません.

「誤認」には,一般に,「注意義務を尽くせば回避可能な誤認」と「注意義務を尽くしても回避不可能な誤認」があります.後者については責任は生じませんが,前者については回避のための注意義務を尽くしたかが問題になり,具体的事案に即して注意義務を尽くしていないと認定され,注意義務違反と結果との相当因果関係も認められると,責任を負うことになります.

「県立病院医療安全対策委員会」が県の責任を認めたことは,具体的事案に即し検討した結果注意義務を尽くしていないと認定された,ということを意味します.

一般に,「損害の金銭評価」は専門的な計算を必要としますが,示談は双方当事者の合意に基づくものですので,胆道が狭くなる後遺症についての損害評価も双方当事者の合意で自由にできます.

本件は,示談により適切に解決することができてよかったと思います.

谷直樹
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by medical-law | 2011-09-16 00:10 | 医療事故・医療裁判